何考えてるかわからないが、優しさも感じさせるズルい男
稲葉は「仮面ライダードライブ」(2014～2015年、テレビ朝日系)の詩島剛／仮面ライダーマッハ役で注目され、「ひぐらしのなく頃に」(2016年、BSスカパー!)で連続ドラマ初主演。映画「春待つ僕ら」(2018年)ではバスケ部イケメン四天王の一人である宮本瑠衣を演じるなどキャリアを築いてきている。
また、BL系の映像作品にも縁があり、アニメ化もされたキヅナツキ原作の人気コミックを実写化した「ギヴン」(2021年、FOD)に出演。主要キャラクター秋彦の元彼で同居人であり、サブキャラクターとして人気の高い村田雨月役を色気ある独特の雰囲気をまとって好演している。また、BLコミック版も発売されている映画「恋い焦がれ歌え」(2022年)で長編映画初主演を果たしたことも記憶に新しい。心に傷を負い、もがき苦しみながら懸命に生きる主人公を力演している。
そんな稲葉が「みなと商事コインランドリー」で演じる柊はとてもつかみどころのない青年。人との距離感が近くてチャラい明日香でさえも振り回してしまう天然魔性系の男だ。第9話では桜子が意を決して告白するが、秒で玉砕。しかし、敬愛する建築家のアントニオ・ガウディを引き合いに出して柊なりに誠意をもって対応しており、好感が持てた。ひょうひょうとしていて何を考えているかわからないところがあるが、芯にある優しさも感じさせる良い意味でズルい男・柊を稲葉が多面的に表現している。
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
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■稲葉友Instagram
https://www.instagram.com/lespros_inaba0112/
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