俳優の岡田准一と松岡茉優が9月17日、都内で開催された映画「ヘルドッグス」公開記念舞台あいさつに、共演の坂口健太郎、MIYAVI、メガホンを取った原田眞人監督と共に登壇した。
岡田が原田監督と3度目のタッグを組む本作は、警察小説の概念を破壊した深町秋生の「ヘルドッグス地獄の犬たち」が原作。
トラウマを抱え正義も感情も捨てた元警官の兼高(岡田)は、関東最大のヤクザ組織「東鞘会」に潜入させられることになる。その潜入の糸口として警察が目をつけたのは、組織でも誰の手にも負えない、制御不能なサイコボーイ・室岡(坂口)だった。警察の調査ではじき出された兼高と室岡の相性は98%。相性抜群の二人は、気付けば互いの心の隙間を埋めるような必要不可欠な存在になり、最強の“狂犬コンビ”として猛スピードで組織を上り詰めていく。しかし、「潜入捜査」という絶対に明かせない“真実”を抱えたまま、彼らは予測不能な展開に巻き込まれていく。
松岡茉優に抱きつかれた岡田准一「ドギマギ」
ボスの愛人でありながら兼高とも関係を持つ、刺激が大好きな美女・恵美裏を演じる松岡。朝ごはんを作っている兼高(岡田)に後ろから飛びついたのはアドリブだったことが明かされ、「予期していなかった岡田は内心ドギマギしていた」という情報がMCから明かされた。
岡田は「そりゃ、ドギマギしますよね」と認め、「僕は割とおじさんたちとしか共演してないので、若い女性とは…」と途中で話を止め、「松岡さんって結構職人気質で現場にいらっしゃいますよね?」と質問を投げ掛ける。
戸惑う松岡から「それはどういった…?」と真意を聞かれると、「全体の空気を読みながら、『あ、これやった方がいいですね。分かりました、やりましょう!』みたいな(笑)。おじさん体質というかね。いろいろ試されながら結構ぐいぐい来ていただけて、うれしい反面、緊張したのを覚えてますね」と撮影を振り返った。
“キュン”ではなく“おぉ”って
一方、松岡は「(飛びついたのは)火を扱っているシーンだったので、事前に『大丈夫ですか?』ってお尋ねしたんです。そしたら『僕は頑丈なんで大丈夫です』って言ってくださって。それでも心配だなと思いながら飛びついたら、人間に飛びついた感じじゃなくて…。大木みたいな。揺るがない、屋久島の屋久杉のような。“キュン”ではなく、“おぉ”って思ったのは覚えてます。“キュン”はお芝居としては乗っけましたけど、(内心では)“おぉ”って。一切揺れなくて」と、岡田の頑丈っぷりを熱弁。
岡田は「そういうところですね。僕が若い子とあまり共演しないのは」と自身で納得。横からMIYAVIが「俺たちが(岡田に)抱きついたら投げられると思う」と笑わせた。