毎回役柄を完璧に演じて視聴者を満足させ、数々の賞を受賞。“信じて見る俳優”と呼ばれ、ときには“演技の神”と称されることもあるナムグン・ミン。このところ重い作品が続いていたが、「わずか1000ウォンの弁護士」で約5年ぶりにコミカルな役に挑戦し、つかみどころが無くひょうひょうとしたキャラクターで魅了している。
検事から報酬1000ウォンの弁護士に
この作品は、1000ウォン(=約100円)で弁護を請け負う敏腕弁護士・チョン・ジフン(ナムグン・ミン)が社会的弱者の味方となって奮闘する、痛快リーガルドラマ。9月23日より韓国SBSで放送開始となり、日本でも「ディズニープラス」内「スター」ブランドで、同じく9月23日から毎週金曜土曜に、韓国での放送終了タイミングでエピソードが追加されている。
チョン・ジフンは、以前は検事で、捜査が上手く相手が誰でも引き下がらない、と有名だったが、ある事件のせいで検事を辞めて、現在は弁護士として働いている。弁護料はなぜか1000ウォンしか受け取らず、弱い立場の依頼人のために法廷で全力で戦っている。だが、“熱血漢の正義の味方”という感じではなく、何を考えてるのかわからない、ひょうひょうとした得体の知れない人物だ。ひと言で言えば“変わり者”。ナム・グンミンも「“変わり者ヒーロー”といった姿が、チョン・ジフンの最大の魅力」と語っている。
ナムグン・ミンのアイデアでできあがったチョン・ジフン像
最近、韓国のドラマは「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」に代表されるように、弁護士モノが多く、今期も「弁論をはじめます。」が放送中。ナムグン・ミンがこの作品の台本を受け取ったときには、想像できなかった状況だ。それで、撮影に入る際、他と差別化するのではなく、どうすれば面白く表現できるかに焦点を置いて、“チョン・ジフン”というキャラクターを作っていったんだそう。
当初ジフンは、いかにも1000ウォンで弁護を請けそうなルックスの設定だった。が、視聴者に「この人はどうして1000ウォンで弁護をしてるんだろう…」と好奇心を持ってほしくて、チェック柄のスーツに行きすぎたパーマヘア、サングラスという姿を思いついたんだとか。それで、前作の「黒い太陽」の役作りで17kg増量した体をまた減量し、人生初のパーマもかけたという。
もちろん役作りは外見だけではない。演技的な面では「愉快さと慎重さの間で極端にどっちかに偏らないように、真ん中のラインを維持するように努力した」とのこと。
このようにナムグン・ミンは、毎回、与えられた役にとことん向き合って、役と自身を同化させる。だから視聴者は、どんなときも「ナムグン・ミンが演るなら間違いないだろう」と期待し、その期待は外れることがない。「信じて見る俳優」と言われる所以だ。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/one-dollar-lawyer
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