「美しい風景の中で恐ろしいことが…」柳楽優弥主演『ガンニバル』片山監督が見どころ語る
世界中のファンに見てほしいポイント
さらに本作は世界配信される作品ということもあり、世界中のファンに見てほしいポイントを聞かれると、片山監督は「こだわったのはロケ場所」と回答。「日本の美しい風景の中で様々な恐ろしいことが行われているという作品。この日本の美しい景色を探すのがこだわったポイントです」と日本特有の雰囲気を出すためのポイントを明かした。
大江は「役者陣の演技」と回答し、「俳優さんがものすごい演技をしている。早く世界中の方に見てほしいですね」と主演の柳楽優弥を筆頭に本作に参加した俳優陣の圧巻の演技を絶賛した。
本作は単純なホラー作品ではなく、人は自分の主義や大切なものを守るためなら、誰でも一線を越えてしまう“人間の業”という非常に難しい題材にチャレンジした意欲作。本作を観て、受け取ってほしいポイントについて片山監督は「原作を読んだ時、異なる文明同士の衝突のようなことを描いていると感じまして、舞台は一つの村で起こったことですが、世界中のどこでも起こりうる出来事でもあると思うので、そのあたりも感じてもらえたらと思います」と本作の深みについて語った。
大江崇允「小さな事件のはずが何百年の歴史を紐解いていくような物語」
また、お互いの仕事ぶりについてコメントを残した2人。片山監督は大江の仕事に関して「原作を上手くまとめていただいて、直すところがないような脚本を書いていただいた。本当にありがとうございます」と改めて感謝。大江は片山監督について「とりあえず脚本をお渡しすれば何とかしてくれる人。片山さんならではのユーモアが散りばめられていて、原作や脚本にもないような、独特な“人を見る眼差し”を感じられる」と分析し、互いに照れながらも労い合っていた。
最後に、改めて本作の見どころについて聞かれた片山監督は「映画を作る感覚でドラマを作りました。たくさんの人に届けばと思っていますので、是非観てくださった皆さんも広げていただければと思います」と会場に駆けつけた観客に声をかけた。
そして大江は「駐在さんがいなくなるところから始まる小さな物語ですが、実は複雑に広がっていって一つの小さな事件のはずが何百年の歴史を紐解いていくような物語になっている。是非楽しんでいただきたいと思います」と本作の面白さについてコメントした。
先行上映で一足先に本作を鑑賞した人のSNS上での反応では「これを実写化する片山慎三監督すごいね」「ドキドキ止まらない」、「あっという間の時間だった...。どんよりと淀みのある描写、ゾワっとしました」、「こんな安心な主人公配役、ある...?ありがとう最強タイプ柳楽優弥」との声が寄せられた。