主人公の揺れる心を葉山奨之が体現
OBたちとの反省会で怒る熊田を、教授の夏子(清水美砂)が「一番悔しいのは本人たちです」といさめた。それを受け、熊田は「お前ら今日限り相撲やめていいぞ。この年になって思うのはな、人生は好きでもないことをやってる暇なんかない。相撲じゃなくてもいい、なんか一つ、本気になれるもんを探せ!」と言った。
それに「別にこっちだって、無理に続けようなんて思ってませんよ。もともと1回試合に出れば卒業できるって約束だったし」と明かした亮太。夏子に「そうね、あとは森山君次第」と言われて席を立った。
帰ろうとしたところ、OBでちゃんこ店を営む田中(田口浩正)に、翌日に女子の試合を控えている穂香への夕飯を持っていくよう頼まれた亮太。部室に向かうと、穂香は海斗と懸命に稽古していた。
亮太は稽古後の穂香に「なんでそんなに相撲が好きなの?」と問い掛けた。穂香は「何かあったのか?」と心配しつつ、その日の試合の反省点を指摘しながら、「わー(私)は、子どものころ、自分よりでっかい男の子を倒したのがうれしくて相撲を始めた。相撲は力だけじゃない。男も女も小さくても大きい人と戦える競技だ。だから相撲が好きだ」と語った。
前回、OBの一人、青木(竹中直人)が「本気でやればきっと楽しくなるから」と言っていたが、今回も熊田から飛び出した「本気」という言葉。人生の先輩たちの言葉に、見ているこちらの胸にも響くものだったが、亮太は何を感じたのか。
試合後に幼なじみの咲(手島実優)たちに「終わって清々したよ」と言っていたのだが、穂香との話のあと、頭を下げて複雑そうな表情を浮かべていた。揺れる心を表現した葉山の今後の演技にも大いに期待したい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/sumo-do-sumo-dont
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