本格的な演技初挑戦とは思えない森愁斗に期待!
「宝みたいになれたらと憧れてたし、だから踊ろうって俺なりにがんばってさ」と心からのエールを贈る竜星に、「結局踊れへん、ダメダメ野郎やけど」と宝が言うと、黙って聞いていた弾が「ダメなのは俺だから」と遮る。別のことに気を取られて宝が無理をしていることに気づかなかったと弾は謝る。焦って宝は立ち上がり、竜星は宝の手を取って2人を見守る。この辺りですでに竜星は目の周りが赤く、瞳はウルウルしていて、気持ちが高まってきているのが伝わってくる。
俺のほうがダメだ、いや俺が、とお互い自分のことを否定し合う宝と弾。たまりかねた竜星は立ち上がって「やめて2人とも」と止める。目はさらに赤く、声は震えている竜星に見ている方も胸が詰まる。
いくら本人たちでも悪口は許さないからと涙声で訴える竜星。「俺らはダメダメなんかじゃない!8LOOMは最高最強のグループだから」といつも穏やかな竜星が力強く断言する。竜星の言葉に弾も気持ちを改め、明日のライブ出演には怪我した宝も一緒に7人全員で臨むのだった。
見ているうちに目に涙がいっぱいたまっていく竜星演じる森は、こちらもウルウルとさせられるほど吸引力ある力演を披露した。森は実際にもダンスボーカルグループ「BUDDiiS (バディーズ)」のメンバーで、本ドラマが本格的な演技初挑戦となる。初めてにしてこのポテンシャル高い演技力にこれからの活躍にも期待せずにいられない。
構成・文/入江奈々