小栗旬が主演を務める大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第45回「八幡宮の階段」が11月27日に放送された。この回でこの世を去ることとなった後鳥羽上皇(尾上松也)の側近・源仲章を演じた生田斗真がコメントを寄せた。
冥利に尽きるなという思いでやらせていただきました
――仲章の最期を演じてみていかがでしたか。
台本を読んでびっくりしたんですけど、仲章の最期の断末魔というか、最期のセリフが「寒い、寒いぞ、寒いんだよ!」というセリフなんです。普通はやられた時のシーンって、「なぜだ!」とか「貴様!」とかそういうセリフのような気がするんですけれど、三谷(幸喜)さんのセンスというか独特の感性で、こんなにもすてきなセリフというか、すてきなシーンをいただいて、冥利に尽きるなという思いでやらせていただきました。あんなに大きな階段のセットも、ワクワクするような撮影になりましたし、とても良い日に思い出深い日になりました。
こんなはずじゃなかったんだという悲しみの叫び
――源仲章の最期の言葉についてお聞かせください。
言い方ひとつでどういう捉え方もできるようなセリフをいただいたので、これはなかなか難しい宿題を出していただいたな、という気はしました。仲章は太刀持ちの役割を半ば強引に義時から奪い取るような形で務めるわけですけど、「思ったより寒かった」というのもあると思うんですよね。本当に寒くて、「なんでこんなに寒いんだよ、こんなんじゃ代わるべきじゃなかったな」という怒りもあるだろうし、その「寒いんだよ」の裏には「俺じゃないだろ! なんでお前、間違えたんだよ。なんで俺が斬られなきゃならないんだよ!」という思いもあった。
そして、こんなところで自分の人生は終わってしまうのか、こんなはずじゃなかったんだという悲しみの叫びでもあると思います。オンエアをご覧になった皆さんにどういうふうに受け取っていただけるのか、すごく楽しみにしています。
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