ジャニーズWEST・神山智洋が主演を務めるパルコ・プロデュース2022「幽霊はここにいる」が12月8日から東京・PARCO劇場で開幕する。開幕に先駆け、12月7日にフォトコールと取材会が行われ、神山智洋、八嶋智人、木村了が演出の稲葉賀恵と共に登壇した。
PARCO劇場で43年ぶりに安部公房作品が上演
本作は、作家・安部公房の戯曲「幽霊はここにいる」を、文学座の稲葉賀恵の演出で新たな魅力を加えて蘇らせた。安部公房の作品がPARCO劇場で上演されるのは43年ぶり。
元上等兵でいつも幽霊を連れているという不思議な男・深川啓介(神山)。その幽霊は生きていた頃のことを覚えておらず、深川は幽霊の身元探しをしていた。ある街にたどり着いたとき、うさん臭い男・大庭三吉(八嶋)と出会う。大庭は、深川が幽霊を会話できることを知ると“いい商売になる”と考え「死人の写真高価買います」というビラを町中に貼り出し始める…。木村は、その商売を怪しむ新聞記者・箱山義一を演じる。
フォトコールでは深川と大葉が出会うシーンや、深川が幽霊の身元を調べ始めるシーン、「戸籍の歌」を歌い出すシーンなどが上演された。
神山「本番が始まっても修正できるところはしていくべき」
初日に向けた気持ちを聞かれた神山は「稽古中は楽しくて和気あいあいとした稽古場になっていました。その中でも、八嶋さんがムードメーカーとしていい空気にしていただいたので感謝ですね。時間のないタイトな稽古スケジュールの中で、みんなで一丸となって作り上げました。昨日までずっと修正していたので、本番が始まっても修正できるところはしていくべきだと思いますし、アップデートし続けていきたいなと思います」と意気込んだ。
八嶋は「60年以上前に書かれた安部公房という作家の、なんとも刺激的な作品を、きっと若い人たちも見にきてくれると思いますので、バトンタッチしていければいいなと思っています」と話した。
木村も「安部公房さんが60年前に書かれた戯曲が現代に蘇るということで、全くもって古臭くないですし、絶対楽しめる作品になっています。『幽霊はここにいる』と聞いてホラーだと思う方もいらっしゃると思うんですけど、純粋に楽しめる作品なのでぜひ劇場に足を運んでいただきたいと思います」とアピールした。
演出を手掛ける稲葉は「楽師の方を含めるとキャストは21人いて、裏にいるフタッフの皆さんも含めるとかなり大勢になりますが、一丸となって作ってきました。その中でも、キャストの皆さんが前向きに舞台の上で輝いているのを見て、“早くお客様に見ていただきたいな”という気持ちでこれまで舞台稽古を繰り広げてきましたので、明日からが楽しみですし、ここから成長していけるように、日々健康に気をつけていきたいと思います」と、自信に満ちた表情で語った。
・12月8日〜26日(月) 東京・PARCO劇場
・2023年1月11日(水)〜16日(月) 大阪・森ノ宮ピロティホール