生田絵梨花は、ドラマや映画、ミュージカルに立て続けに出演し、12月9日公開の劇場版アニメ「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」においては声優にも挑戦している。演じるのは、歌手を目指すヒロインの女の子・ヒポポ。劇中では歌唱シーンもあり、生田は「自分が普段やっていることを活かせたように思う」としつつ、自身の声については「悩みどころの多い声」とも。また、芸能生活において“演技”の仕事を続けてきた生田は、「“演じる”ということはずっと勉強」と語った。
“歌手を目指す女の子”役に「自分が普段やっていることを活かせた」
――まずは、今作のオファーを受けた時の心境から聞かせてください。
「かいけつゾロリ」シリーズは小学生の頃、学校の図書室でよく借りていました。当時は出版されていた本を全巻制覇したんじゃないかと思うくらい読んでいた愛読書だったので、大人になってからこういった形で関わることができてとても嬉しかったです。
――実際に演じてみていかがでしたか。
私が演じたヒポポは歌手を目指す女の子です。物語の中で歌を披露するシーンもあって、自分が普段やっていることを活かせたように思います。また、彼女が自信のないところから成長していく姿に、共感する部分も多かったです。
「ステージに立って歌うシーン」に共感も
――特に共感を覚えたのはどんなシーンでしたか。
ラストにヒポポがステージに立って歌うシーンですね。私もこれまでたくさんのステージに立ってきたので、その時の緊張感や決意、勇気を思い出し、ヒポポの気持ちと融合させながら声を吹き込めた気がします。
――ヒポポを演じるにあたって、役作りなどはされたのでしょうか。
最初は、声を作り込んだほうがいいかと思ってたんですけど、スタッフさんからは「そのままの声を活かしてやってほしい」とおっしゃっていただきました。ただ、普段の声で話しているように感じてしまうと、映画を観ている方が夢から覚めちゃうので(笑)。作り込み過ぎず、かつ、ヒポポが可愛く見えるように彼女の声を想像しながら演じました。
――先ほど歌唱するシーンもあるとおっしゃられていましたが、物語の中で歌う際に気を付けたことがあれば教えてください。
レコーディングでは、ただ歌うだけではなく、歌声にもヒポポの成長を重ねていくことにこだわりました。最初は歌声が細く途切れてしまうところから始まるのですが、妖怪たちとの修業中のシーンでは、動きに合わせながら、歌い叫んでみたり。それを経て、みんなの思いを背負って伝える歌声になったりと、段階をすごく意識しましたね。