武四郎、生まれ変わっても医師に
もっと大きなPICUをつくるべきだったと悔いた植野。事故に巻き込まれた子どもたちの搬送がひと段落し、武四郎らを集めて開いたミーティングでは、残念ながら失われてしまった1人の少女の命をどうやったら救えたのかを考えるなかで、ドクタージェットが常駐されていれば…との思いが浮かび上がった。
そこで植野は、ドクタージェット常駐に必要な近隣病院との連携のため、自分ではそれが難しいので退職し、札幌共立大学病院から新たに科長を招くことを明かした。
武四郎は「そんなくだらない事情で先生がいなくなるのはおかしいです」とはねつけ、悠太らも賛同した。すると、札幌共立大学病院の渡辺(野間口徹)が現われ、自分たちで新たにPICUを立ち上げると告げた。分かりにくい言い回しをしたものの、植野たちのPICUと自分たちのところで協力関係を作るということだった。
その後、思いをあらたにした植野は「面白いなぁ、医者って仕事は」とつぶやいた。そして、無事に手術が行われて命がつながれた圭吾に会いに行った武四郎は、「生まれ変わったらどんな仕事したい?」と聞かれ、「まぁ、やっぱり医者かな」と答えた。ラストの武四郎ら幼なじみたちの集まりで、舞や悠太も医師としての未来を語った。
医師たちの思いを吉沢や安田たちが細やかに表現し、丁寧に描いてきた本作。課題はまだまだあるが、それを解消し、葛藤しながらも命をつなぐべく奮闘してくれている武四郎たちのような医師がいることに敬意の念を抱く。
SNSには「しこちゃん先生の熱い思いが胸を打った」「命の大切さをいっぱい考えさせる深いドラマ」「濃密な最終回だった」といった感想が。また、続編を熱望する声も上がり続けている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
TCエンタテインメント
発売日: 2023/06/02