供花村の人たちと後藤家の人たち。どちらが正しいのか、物語が進むにつれて分からなくなってなっていく。端から見れば、どちらも“おかしい”ことには間違いないと思う…。そしてまだ詳しいことは明かせないが、「供花村の誰かに顔を喰われた」と主張する寺山京介(高杉真宙)という人物も登場し、そこから物語が大きく展開していく。
この作品のもう一つのテーマとして“家族の再生”が挙げられる。ましろが心を閉ざした事件を引きずる阿川家。村の中で孤立している後藤家。父親が“失踪”した狩野家。それぞれがどのように変わっていくのかも見どころとなりそうだ。
見ている側の気持ちも、物語が進むにつれて定まらなくなっていく。絶えず続く不穏な空気、そして先の見えない展開にどっぷりとハマってもらいたい。
◆文=田中隆信
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