途中までは、いろんな証拠が出そろってきて、悪しき伝統=呪いを断ち切り、子どもたちを救えるかと思われた展開になっていたが、そんな希望は打ち砕かれてしまった。そこにあったのは絶望。
しかし微かな“希望”があるとしたら、第7話でいったんの最終回とはなったが、続く可能性があること。シーズン2など続編は発表されていないが、第8話以降があるとしたら、大悟が違う結末へと導いてくれるのではないか。あくまでも希望的な願望だが。
ただ根拠がないわけではない。話が続く可能性があるという最大の理由としては、原作のコミックは全13巻で完結しているが、ドラマの「ガンニバル」ではその中の第6巻、ちょうど半分のところまでが描かれている。まだまだ続くことは可能である。
その他にも第7話で気になるシーンがあった。子どもを死産した(後藤銀に奪われた)加奈子(山下リオ)が祭りのシーンで思い詰めた表情をしており、そのままおとなしく終わるはずがなさそう。そして神主の宗近(田中俊介)が恵介を力づくで止めようとしていたこと。彼なら恵介を止められるのではないかという期待もまだ微かに残っている。
さらには恵介の子がお腹にいるという狩野すみれ(北香那)が供花村に再びやってきたこと。自分の子どもが生まれることで恵介に変化が訪れるのではないか…などなど、“シーズン2”を期待させるだけの要素はそろっている。
果たして第7話で完全に終了なのか、それとも続きがあるのだろうか。視聴者からの続編期待の声が、制作陣に届くことを願っている。
ドラマ「ガンニバル」は、ディズニープラスの「スター」で全話配信中。
◆文=田中隆信
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