山之内すず「(豆原は)人が真似できないような動きをしています」
――独特な演技があるドラマだと思いますが、どのように作られているのでしょうか。
豆原:とにかくヒロシの一つの動作に対して、体の中で操縦してくれている人がいるということを意識しています。例えば、首が動く、手が挙がるという動作一つにしても動かしてくれている人たちがいるので、丁寧に動きをつけるということを心がけています。でも、現場で監督さんからもアドバイスをいただけるので、それを参考に自分の中でも探りつつ演じているという感じです。
――ダンスが活かされている動きなどもありますか?
豆原:ギリギリの態勢を保ったり、ブルブル震えたり、といった動きはダンスに通ずるものがあるなと感じています。自分としてはダンスの動きをドラマでできるのがうれしかったです。
――山之内さんが現場でヒロシの動きを見ていかがでしたか?
山之内:基礎スキルがないとできない動きなので、もう本当にすごいです。「どうやったらそんな動きが?」「どこに力を入れたらできるんですか?」と聞くこともあるくらい人がまねできないような動きをしています。
豆原:でも、僕の動きを見て笑っていました(笑)。
山之内:すごすぎて笑えてきちゃうんです(笑)。
高山一実「言葉使いなどを落とし込めるように心がけています」
――ロボットのヒロシに普通に恋愛をするしずかという役柄は難しくないですか?
山之内:しずかは純粋でピュアな子なので、普通に見たら不思議に感じるヒロシの動きを含めて、ヒロシのことを目で追ってしまうのだと思います。
――アケミのいる世界もとても独特な世界だと思いますが。
高山:そうですね。アケミのせりふが普段では使わないような堅苦しい言葉を使うので台本をいただいた時から、とにかく台本を持ち歩いてなじませて、現場に入る時にはアケミの言葉使いなどを落とし込めるように心がけています。でも実際に口に出すと迫力が足りないなと思うこともあって、中の世界は掛け声も多く大きな声で話してばかりだと緩急がつかないので、そのバランスが難しく監督さんにアドバイスをいただきながら演じています。アケミに寄り添って考えるようにしたり、回を重ねるごとにアケミもより軍人らしくしないといけないなと思っているので声のトーンを変えるようにしています。