2月17日に公開されたマーベル・スタジオの最新作「アントマン&ワスプ:クアントマニア」が、公開3日間で興収4億1055万円、動員24.7万人を突破し、週末の興収・動員ランキングで共にランキングで初登場1位に輝く好調なスタートを切った。洋画の実写作品が週末ランキングで1位になるのは「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」以来、195日ぶりのこと。今作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ5の幕開けとなる重要作品で、新たな“アベンジャーズ”へと続くということも含め、世界的に注目度の高い作品と言える。登場するキャラクターたちも強烈な個性を放っているが、今回は“ワスプ”ことホープ・ヴァン・ダインを演じているエヴァンジェリン・リリーに注目してみたいと思う。
若かりし頃から多才ぶりを発揮
エヴァンジェリン・リリーは1979年8月3日にカナダで生まれた。高校生の頃はサッカーをしたり、生徒会の活動を行ったり、その他にも多くの課外活動も行っていたというから若い頃から多才さを発揮していたのだろう。18歳の時にフィリピンに滞在した経験があり、それによって視野をさらに広げることとなった。ブリティッシュコロンビア大学では国際関係論を学びつつ、在学中にスカウトされ、エンターテインメントの世界へと足を踏み入れた。
テレビドラマの「ヤング・スーパーマン」や「トゥルー・コーリング」、映画「フレディVSジェイソン」などに出演するが、大きなターニングポイントとなったのは2004年、アメリカのドラマシリーズ「LOST」への出演だった。
J・J・エイブラムス製作総指揮によるこの作品は、飛行機が墜落し、南太平洋のどこかの島に漂着した生存者48人が織りなす人間ドラマ。サバイバル生活のみならず、隠された乗客たちの過去のつながりなどが次第に明らかになってくるなど、社会現象になるほどの人気シリーズとなり、2010年まで全6シーズンも続いた。エヴァンジェリン・リリーは準主役のケイト・オースティン役を務める。
最大の転機「LOST」出演
ケイトは殺人罪で移送中だったが、義父が軍人だったのでサバイバル生活の知恵や知識を持っており、生存者の中でも中心人物として活躍した。「LOST」は日本でも人気が高かったので、ケイト役ということでピンとくる人も多いのでは。2006年にゴールデングローブ賞のテレビドラマ部門で主演女優賞にノミネートされるなど、ケイトを演じたことで俳優としてのポジションを確立。
映画においては2008年公開のキャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」に出演。この作品は、第82回アカデミー賞において作品賞、監督賞など9部門にノミネートされ6部門で受賞し、この年一番の注目作となった。エヴァンジェリン・リリーは、“アベンジャーズ”のホークアイ役でもおなじみのジェレミー・レナーが演じた主人公ジェームズ二等軍曹の妻を演じ、見た人に強い印象を残した。
2011年には、「X-MEN」シリーズでローガン/ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンが主演を務める「リアル・スティール」に出演。「アントマン」やMCUへとつながる何らかを感じるが、その前に2013年に「ホビット 竜に奪われた王国」、2014年に「ホビット 決戦のゆくえ」にタウリエル役で出演している。原作にない女性エルフを見事に演じ切り、役者としての新たな一面を見せた。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/ant-man/
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