<どうする家康>松山ケンイチ「20年近く俳優をやっている中で初めての経験でした」本多正信を演じた思いを明かす
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第9回「守るべきもの」が3月5日に放送された。徳川家臣団の一人で、三河一向一揆では一向宗徒側の軍師として家康と対峙した本多正信を演じる松山ケンイチからコメントが届いた。
20年近く俳優をやっている中で初めての経験でした
第9回では正信が家康を裏切る場面が描かれましたが、「戦で何を守りたいのか」ということに関して、自分に正直になったということかと思います。その結果裏切りにつながったのですが、そこに対して「悪い」という感情は一切ないんですよね。ただ、自分から大勢に対して挑んでいる訳なので、家康と対峙する場面については正信もきっと寝られなかったんじゃないかと思います。そんな正信とリンクしたのかもしれませんが、その収録の前日、僕自身も全く寝られませんでした。20年近く俳優をやっている中で初めての経験でしたが、何かがあるのでしょうね。
“今”の武士というものに対して思うところがある
今作の正信は、ずっとつながれてきた「武士」という概念から少しはみ出てしまっているところがあり、武士の身分でありながらも、“今”の武士というものに対して思うところがある。だから徳川家臣団とも少し距離があるというか、違う目線で武士そのものを見ているようなキャラクターだと思います。そこに嫌われる要素や自由さがありますし、演技としても遊ぶことができるような立ち位置なので、そういう部分でも楽にやらせていただいています。正信は第9回でいったん抜けますが、最後までぜひ見届けていただきたいなと思います。