要潤「クーラーも無く、目の前に火が燃えてる。あれは何かの拷問ですか?」
MCから今回の劇場版での大変だったことを聞かれると、要が「もうね、言っていい?」と挙手し、「非常階段のシーンです。非常階段って狭いじゃないですか。そこを上り下りを400往復ぐらいしたんです」と大変さをアピール。すぐさま鈴木から「400はしてないんじゃないですか?(笑)」とツッコミが入ると、要は「じゃあ390(笑)」と答え、「その行き来が、真夏の伊勢崎(群馬県伊勢崎市)だったんです」と話すと、中条も「そう、日本で一番暑いと言われているところで!」と大変だったことを訴えた。さらに要は「クーラーも無く、目の前に火が燃えてるんです! あれは何かの拷問ですか」と熱く語った。
賀来も「僕、言っていいですか?」と言って、「横浜赤レンガのテントに僕が乗り込んで指揮をとるという場面があったんですけど、真夏で、密閉された空間だったんです。待機時間に自分の車に戻ったら、暑すぎて温度計もおかしくなってて、車外温度が52度になってました(笑)。よく考えたら、テントの中の撮影ってセットでもよかったわけじゃないですか。その可能性はなかったのかな?」と疑問を呈した。中条も「“大変”しかなかったですよ(笑)」と答えるほど、災害現場のシーンは過酷だったようだ。
しかし鈴木は「僕は、大変なのが好きなんです」と一人だけ過酷な撮影を歓迎。「大変であればあるほど、『楽しい!』『MERってこうだよね!』ってなるんです(笑)」と笑顔で語ると、共演者たちは「おかしい」と反論。鈴木は「いろんな人を抱き抱えながら階段を降りるシーンで背中がつって痛かったんですけど、『喜多見はこうだよな』『MERはこれだぜ!』って(笑)。ありがとうございました、監督!」と松木監督にお礼の気持ちを伝えた。
和歌山でオフを満喫「パンダを見に行きました」
撮影時のエピソードについて、鈴木は「撮影は空港のシーンから始まったんですけど、和歌山の空港で撮影をさせてもらいました。その和歌山ロケがみんなで久しぶりに集まるタイミングで、夜撮影だったので、昼にみんなでパンダを見に行きました。楽しかったですよ。ドラマ撮影中は余裕がなかったので、初めてみんなでお出かけして、呑気に動物を楽しませてくれました」と、和歌山のアドベンチャーワールドでオフの時間を楽しんだと語った。
質疑応答で、TOKYO MERの“仲間との絆、チームワーク”に絡めて、「WBCの侍ジャパンとの共通点はありますか?」と聞かれると、鈴木が「(大谷)翔平と亮平の共通点ですか?」と聞き返し、会場から笑い声が溢れた。「本当にくだらないことを言うと、たまに大谷選手に似てるって言われます」と話し、「確かに、今回の物語はスケールが大きくて感動があって、ずっとハラハラするんですけど、根底にあるテーマは“仲間の絆”で、それによって喜多見が人間として成長する物語だと思っています。そこには間違いなく、仲間の存在があります。ですので、野球のチームプレーと非常に似てると言うか、信頼しあって、自分が出るところは出て、引くとことは引く。まさにMERが撮影で経験してることだなと思います」と共通点を答えた。
そして「WBCはいつも一緒にやってるチームじゃないので大変でしょうけど、僕たちも期待してますし、皆さんのチームワークと個人技と2つのコンビネーションでぜひ健闘していただきたいなと思います」と侍ジャパンにエールを送った。
映画「劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』」は4月28日(金)より全国公開。
◆取材・文=田中隆信
TCエンタテインメント