3月10日に「第46回 日本アカデミー賞」授賞式が行われ、最優秀主演男優賞は「ある男」の妻夫木聡が受賞した。映画「ラーゲリより愛を込めて」で最優秀賞となれば第39回以来7年ぶり2度目だった二宮和也は、過酷なロケを仲間と乗り切って優秀主演男優賞を獲得。俳優として誇るべき立派な栄誉であるし、2022年は俳優・二宮の演技が特に注目された1年であるのは間違いない。同作と「TANG タング」の2作での演技が評価され、在京スポーツ新聞7社で作る東京映画記者会の映画賞「第65回ブルーリボン賞」の主演男優賞を受賞。二宮にとっては大きな初受賞だった。
「お前はめちゃくちゃいい芝居してるのに…」
二宮が「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を獲得したのは、吉永小百合の息子役を務めた「母と暮せば」(2015年)。その後、木村拓哉と共演した映画「検察側の罪人」(2018年)で同優秀助演男優賞、主演映画「浅田家!」(2021年)で優秀主演男優賞を受賞している。
こうした高い評価を受けるようになったのは、実は近年になってから。蜷川幸雄氏がメガホンをとった映画「青の炎」(2003年)をはじめ、「大奥」(2010年)、「GANTZ」(2011年)、「プラチナデータ」(2013年)とこれまで大作・話題の映画に主演しながら、なかなか受賞の機会は訪れなかった。
先日、自身のYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」で「#214【感謝!!】ブルーリボン賞をもらうまでの日」をアップし喜びをファンに伝えたが、その動画の中でも、かつて脚本家の倉本聰氏に「お前はめちゃくちゃいい芝居してるのに全然世の中に評価されてない」「俺がブルーリボン賞やるよ」とブルーのリボンを渡され、励まされたというエピソードを打ち明けている。そういう名匠とのやりとりもあり、ある種の悲願でもあったブルーリボン賞をついにゲットした。
見る者の目を奪う、二宮の怒りや悲しみの発露
二宮の演技のすごさは彼の出演作をスクリーンで見た誰もが実感するところ。ハリウッド初出演となった映画「硫黄島からの手紙」(2006年)では、硫黄島守備隊の兵士・西郷昇を演じてクリント・イーストウッド監督に絶賛され、主演映画「GANTZ」では、ガンツに召喚された青年・玄野計の狂気、喪失から再生までを説得力を持って演じた。
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