「バズらせようとすると失敗する」元電通クリエイティブディレクターが教える発想トレーニング<最強の時間割>
デタラメ脳を鍛えるトレーニングとは?
番組では、趣味でアニメーションを制作している大沼やサーヤが「ゴミが価値のあるモノに変わるデタラメ説明を考えてください」という藤井流の「デタラメ脳を鍛えるトレーニング」に挑戦。充電器用の穴が空いているiPhoneケースの下の部分がもし博物館に展示されていたら?という体で、それが国宝や重要文化財に見えるような説明文を書かなければならない。
大沼は「感情を持ったスマホが自分を助けようとして車に轢かれた」という物語を創作し、「君に救われた」という一文を披露。サーヤは「自分の命を救ってくれたスマホの展示って言われたら面白い」と笑う。藤井も「自分の命を救ったもの展があったら面白い。僕には出てこない良い話」と大沼のアイデアを賞賛した。サーヤが考えた説明文は「桑田佳祐の吐息が最もかかった部品」というもの。通話している時に一番息がかかるケースの部分に着目したアイデアだ。
ちなみに藤井だったら「笏殼(しゃくがら)/ 600年頃 / 奈良県徳笏院蔵」という説明文を加えるそう。笏殼とは、「奈良時代や平安時代に貴族が持っていた笏にもしiPhoneケースみたいなカバーがあったら?」「当時、貴族の間でいかに派手なものをつけるかが流行っていたら面白い」という発想から生まれた嘘のアイテムだ。
こうした嘘なのか本当なのかわからなくなるギリギリのデタラメで世間を楽しませている藤井。そんな藤井が考えるかっこいい大人とは、「かっこいいを意識していない人」だという。かっこよくあることに振り回され、逆にかっこわるい大人にならないため、藤井が大事にしているのは子どもの頃の気持ち。会社員時代に技術を得て、今は「子どもの頃に欲しかったものを自分で作り直している」ような気持ちで作品づくりに挑んでいるそうだ。サーヤは藤井の話を受け、「私も至急宣材写真にうんこ載せたいなと思いました」と語った。