映像化は難しいんじゃないかと
凪良からの手紙に、萩原は「ありがとうございます。僕らも不安でした。原作が本当に素晴らしくて、その作品を実写化する上で、“美しい彼”というぐらいですからビジュアルだったり、キャラクターだったり、何をとっても映像化する上では難しいんじゃないかと言われているのを見ていたし」と、実写化にあたって不安だったことを吐露。
続けて「シーズン1のドラマに入って、オンエアを経て皆さんたくさん感想、いろんな反応をくださって。シーズン2をやる上でもそういうふうにたくさんの反応をくれることで一番救われていたというか、エネルギーをもらっていたのは作る僕らで。その声を頼りに、力をもらいながら特に続編のシーズン2は撮っていたので、本当に今こうやってこんなに大きい所で劇場版の舞台に立っているって、シーズン1の始まる前のことを考えると、奇跡のような状態だなと思って。うれしいね。うれしい」と、しみじみと心情を語った。
一方、八木は「どの現場も、どのシーンを撮っている時もすごく楽しかったし、幸せだったし。僕たちだけじゃなくて、スタッフの皆さんと全員がいい作品を作るという一つのゴールに向かってベクトルを全部向けて一生懸命毎日を突っ走ってきた結果、皆さんがこうやって作品を愛してくれることになっていると信じています。本当に皆さんのおかげでシーズン2、映画を撮ることができ、届けることができているんだなとあらためて実感しています。本当にありがとうございます」と、感謝の思いを伝えた。
「劇場版 美しい彼〜eternal〜」とは
同作は、「流浪の月」で「本屋大賞2020」を受賞した凪良のBL小説が原作。クラス最底辺の“ぼっち”平良(萩原)が一目で恋に堕ちたのは、クラスの頂点に君臨する人気者“キング”清居(八木)だった。紆余曲折の末、恋人同士になった平良と清居。互いの思いは伝わったものの、「清居は神様」と尊い存在としか考えられない平良と、平良と対等な「普通」の恋人になりたい清居は、互いを思い合いながらも、少しずつすれ違ってしまう。
劇場版では、大学卒業を控え、人気カメラマンのアシスタントとして働きはじめた平良と俳優としての活躍の場を拡げる清居の“その後”の物語が描かれる。
「劇場版 美しい彼〜eternal〜」 は、4月7日(金)より全国公開。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
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