「ウジュさんと行きたかったんだ」
それ以来、2人はランチやお茶をするように。そして、ドンジンは思いきって彼女を1泊のキャンプに誘ってみた。「泊まりがイヤなら日帰りでも…」と気遣う彼に、ウジュは「キャンプは泊まらないと」と答えた。
ドンジンはキャンプへ行くのは3年ぶりだった。以前は暇さえあれば平日でも行くほどハマっていたが、キャンプ場でミニョンに別れを切り出されてからは、ツラい思い出の場所に変わり、「嫌いな自分が居る場所」となった。そんな所へどうして行くのか、と尋ねたウジュを、ドンジンは穏やかな笑顔でしばらく見つめ、「ウジュさんと行きたかったんだ」と言った。
一難去ってまた一難…
この旅行は楽しい思い出となり、このまま穏やかなロマンスが始まるかと思いきや、一難去ってまた一難。ウジュたちの母親が、夫の不倫相手のヒジャに家まで奪われた事を知ってしまったのだ。悔しさで号泣する母の姿を目の当たりにしたウジュは、ドンジンが憎い相手の息子だったことを思い出し、複雑な思いにかられる。
一方、そんな事情を全く知らないドンジンは、ウジュとのキャンプで気持ちを整理することができ、ミニョンと別れてからずっと部屋に放置していたテントをやっと片づけられた。そして、「キミに出会えたおかげで、僕は“島”から脱出できたんだ。ありがとう。救い出してくれて」とウジュにメッセージを送った。
それを読んだウジュは、もう止めることができないほど大きくなってしまったドンジンへの恋心と、決して結ばれてはいけない相手だという事実の間でどうすることもできず、嗚咽するしかなかった。この恋は、やはりうまくいかない運命なのだろうか…。悪縁を乗り越えて幸せになってほしいと願うばかりだ。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部
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