「LUPIN ZERO」畠中祐のルパンへの溢れる思い
DMM TV独占配信の「LUPIN ZERO」では、「第一話上映会 ~畠中祐(ルパン役)と一緒に楽しもう!~」を実施。当初は台本を片手に少ししゃべりながら観るつもりだったようだが、いざ上映が始まると畠中はルパンへの思いを打ち明けるようにしゃべりっぱなし。さながら生観覧のオーディオコメンタリーという贅沢なステージとなった。
第1話を観返しながら、「吐くほど緊張した」と当時の心境を吐露する畠中。ところが相方・次元大介役を演じた武内駿輔は1話目のアフレコからスタッフに差し入れを配る余裕を見せ、「あいつは『LUPIN ZERO』を楽しむ姿勢でいた。きっとたくさん現場に出ているから余裕なんですよ。(畠中は)自分のことだけで一杯一杯だったのに」と、初アフレコの日の2人の様子の違いを振り返り、会場の笑いを誘う。
ルパン役と言えばどうしても初代声優である山田康雄の印象が強く、畠中も今回の出演で先輩レジェンドのすごさを身をもって知ったという。「聴けば聴くほどとんでもない。お芝居がジャジーな感じ。グルーブに乗って、山田さんがそのまま芝居に乗っている感じ」と伝え、同じことはできないが、山田の自由で軽やかな芝居をできる限り込めたいと思い、普段はあまりやらないアドリブにもチャレンジし、グルーブ感を大事にしたという。
畠中祐としてルパンの本音を演じたシーンとは?
「LUPIN ZERO」はテレビシリーズ初作の「ルパン三世」に続いていく、少年時代のルパンを描いた物語だ。1960年代(昭和30年代)の日本が舞台となり、レトロチックな画面構成は放送当時の時代感と、作中舞台の時代感を演出した制作チームのこだわりだ。実は劇伴も当時と同じように一発録りで行ったという。デジタル時代の今なら後での修正・加工も可能だが、「当時は録音もフィルムと同じでアナログだから。そういう当時の録り方にこだわる監督の思いがあるんです」と、畠中が興味深い制作秘話を明かしてくれる。そして自身のこだわりも数多くあるが、特に印象深く語っていたのが、第1話の後半で、次元に「だったら決めればいいだろ!」と発破をかけられるシーンだ。
アフレコでは「ここだけはルパンではなく畠中祐で。(ルパンという仮面を被らない)本音であってくれ」とディレクションを受け、ルパンの本音を伝えられるようにこだわって録ったという。「ルパンはルパンという仮面を被ることで命懸けのことにも挑めるし、おちゃらけたりもする。だけど本音は別にあるかもしれなくて、そういうルパンのことを少しでも感じ取れてもらえたら嬉しいです」と熱く語っていた。
上映終了後、「結局しゃべり倒してしまったけど、ルパンへの愛は伝わったと思うんですよ」と畠中が聞くと、会場は拍手で応える。最後に集まってくれたファンに、「『LUPIN ZERO』超面白い。絶対に後悔させない作品なので、まだ観ていない人にはぜひ観てもらいたいです。これを観たあとはテレビや映画の『ルパン』を観たくなるような奥行きのある作品です」とメッセージが送られた。
「LUPIN ZERO」はDMM TVにて全6話を独占配信中。第1話は無料視聴が可能となっている。