2009年の結成から2021年まで、ユニットコンビ「たりないふたり」として数々の漫才を生み出した、オードリーの若林正恭と南海キャンディーズの山里亮太の半生を基にしたドラマ「だが、情熱はある」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)の第2話が4月16日に放送された。若林(高橋海人)と山里(森本慎太郎)、それぞれが芸人人生の扉に立つまでが描かれ、初回に続き「#だが、情熱はある」がTwitterトレンド1位に。その後、数時間に渡り1位をキープし、視聴者の情熱も見せつけた。(以下、ネタバレを含みます)
「今日幸せだったこと」は、毎日「うどんが美味しかった」
このドラマは、若林と山里の半生を基にした青春サバイバルストーリー。“極度に人見知りな超ひねくれ男”(若林)と、“妬み嫉みの固まり男”(山里)、そんなたりない2人の友情物語でもないしサクセスストーリーでもないが、もがきながらも“情熱はある”人生を描いていく。
「若林は、面白いんだよ!!」と、1人のクラスメイトが、若林を否定した生徒を殴った事件をきっかけに、「“自分は面白い、面白く人生を生きていける”と勘違いを続けていけば、何かが見つかるのでは…」と思いながら残りの高校生活を送っていた若林だったが、高校卒業を目前にしても、何も見つかっていなかった…。そんな息子の将来を心配する母が、大学の夜間学部への進学を半ば頼み込むように勧めてきて、若林はそれに従う事にした。
夜間部では、学食のメニューはいつもうどんしか残っていなかった。年齢も境遇もバラバラな生徒たちとは友情を育めず、毎日1人でうどんをすすり続けていた若林は、自分が“勘違い”する事を忘れない為に、アフロヘア―にしてみた。が、家族には大不評。遂には父親(光石研)と大ゲンカになってしまった。「ヒトのカネ使って、そんなアタマにして、浮ついてんじゃねーよ!」と怒鳴る父に「これは個性じゃねーのかよ!!」と怒鳴り返す息子。父子のぶつかり合いは若林家の日常茶飯事だった。
相変わらず何も見つからない空虚な日々…。若林は「少しでも人生を楽しくする方法」という本を買い、そこに書かれていた「寝る前にその日幸せだったことをノートに書いてみましょう」というアドバイスを実践してみる事に。しかし、毎日書くのは「うどんが美味しかった」。その言葉だけがノートに積もっていくのだった。
若林、「メシおごる」で春日を相方に誘う
そんな毎日から脱却する為に、若林は大いに“勘違い”する事に決め、芸人を目指すことにした。相方探しが始まり、目ぼしい友人を次々と誘うが、ことごとく断られ、残った候補は、いつもつるんでいる春日俊彰(戸塚純貴)のみ…。春日は若林が声をかければ100%OKする人間なので、最後の砦として残していたのだが、誘いへの返事はまさかの「は? やらないでしょ」。
しかし、もう後が無い若林は、再度春日に電話。「さっき断りましたよね?」と戸惑う春日に「とりあえずオーディションに付いてきてくれればいいから」などと引き下がらない若林。頑なに拒み続ける春日だったが、「何かメシおごる」の一言でいきなり翻意。若林は、ケチな春日の扱い方を熟知していた。