直哉と優斗の不穏な視線が交錯する
歩き続けた先の崖で、足を滑らせてしまう直哉。そこに大地が撮影していた動画によって疑いが晴れたことで探しに来た優斗と紗枝が現われ、直哉は助かった。
優斗たちがふと崖のほうを見ると、電車を離れた高校生が持っていたカバンが引っかかっていた。落ちてしまったのだろうか、不安がよぎる。危険が渦巻いていることが暗示されたようだった。
電車の場所に戻ることにした直哉。一夜明け、砂漠と崖に囲まれ、また状況もわからないなかで、なんとか生き延びるしかないのだと突き付けられる乗客たち。それぞれが抱えていた“日常”での思いが浮かび上がっていく。和真は大人たちへの不信感を口にし、家庭でも職場でも居場所がなかった弥一は「自由だ~!」と叫んだ。
水などを求めてバラバラに動き始める乗客たちに、「みんなで計画して行動を!」と注意する優斗。すると直哉は「他人の命をあんたが背負う必要ないだろ」と言った。しかし、優斗は、「それでも背負うんだよ」と力強く返した。
かつて優斗は、ある火災現場での自分の行動が関係し、尊敬する先輩が二度と歩けない体になってしまった。その先輩から「一人でも多くの命を助けろ」と託されていたのだ。
そんな優斗に「思い上がんな。世の中そんな甘くねぇよ。助けられないよ、誰も」と言う直哉。実は、直哉には歳の離れた弟がおり、ある事件を起こして服役していた。その弟が出所する日が、電車がワープした日だったのだ。
一生懸命、弟の世話をやれるだけやったはずなのにという思い。一人離れた場所で慟哭する直哉の姿は胸を打った。
ラストではワープした世界が30年後の未来であること、また電車の車両のうち2両だけが消えたのだと判明。そんなとき、直哉たちのところに乗客以外の人物が現れた。その人物のひと言をきっかけに、直哉と優斗の視線が交錯した。
シビアな状況のなかで、対照的な直哉と優斗がどうなるのか。そして、謎に包まれたドキドキする展開にSNSでは考察がさっそく盛り上がり始めた。「金曜日が楽しみになった」「山田くんの涙にもらい泣き」「みんなお芝居最高すぎる」といった声も寄せられ、Twitterの国内のみならず世界でもトレンド1位になる反響となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.paravi.jp/watch/111494
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