紺野彩夏が主演を務めるドラマ「サブスク彼女」(毎週日曜深夜0:55~/ABCテレビ、DMM TV独占配信)の第1話が5月7日(日)に放送・配信となった。本命彼女に選ばれない虚しさを抱える主人公の女子大学生・トモ(紺野)が考えた搾取されない恋愛方式に、視聴者から千差万別の反応が集まっている。
彼女持ちに抱かれる女子大生のトモ
本作は、実写映画化も話題となった、ピュアすぎる幽霊と不器用なサラリーマンの同居生活を描く「左様なら今晩は」や、いわゆる“陰キャ”な高校生同士のもどかしい恋愛模様が注目される「青春は変態」など、突飛な設定に現代の若者観を盛り込み、SNSを中心に話題を呼ぶ山本中学の同名漫画を実写ドラマ化。月額定額制のサブスクリプションと恋愛をモチーフに、今を生きる若者たちの恋に揺れる心情を瑞々しくもリアルに描いたサブスク×ラブストーリーとなっている。
本命として選ばれない虚しさと、恋愛感情を搾取され続けてきた苦い体験から脱しようとする女子大生のトモを紺野彩夏が演じるほか、高校時代からトモのことを一途に思う同級生のコースケを望月歩、好きな男性に尽くしすぎてしまうなーちゃんを寺本莉緒、そんななーちゃんをセフレにする役者志望のヨリを内藤秀一郎、トモの取り組みに興味を持つバリキャリのOL・スミレを逢沢りなが演じる。
ファッション雑誌「non-no」(集英社)の専属モデルであり、近年は特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」のオーラ役や、シリーズ累計850万部超の人気コミックを実写映画化した「映画 文豪ストレイドッグス BEAST」の銀役など、女優としても活躍する紺野が大胆なベッドシーンも多い難役に挑戦することでも注目を浴びる本作。第1話はいきなり紺野演じる主人公のトモがなぜか涙を流す男性・カズキ(柾木玲弥)に抱かれるシーンから始まった。
カズキが泣いている理由。それは、トモ以外に本命彼女がいるから。音楽イベントのスタッフバイトで出会い、趣味が同じことからすぐに意気投合。そして、なし崩し的にカズキと体の関係を持ったトモだったが、本命彼女と付き合ったまま、自分との“エモい恋愛”に浸るカズキに嫌気がさしていた。傷つかないように予防線を張っているのか、はたまた重い女と思われたくないのか。感情を表に出さず、都合の良い女として振舞うトモの冷めた瞳が印象的だ。
「私からサブスク彼女になってあげる」
そんなトモは、サブスクで音楽を聴きながらあることを思う。毎月決まった金額を払えば、音楽が聴き放題になるサブスク。そこで配信されている楽曲はレコードやCDのように、誰かに所有されているわけじゃない。ただ聴きたいなと思った人がアプリを起動させるだけで、どんな場所、どんな時でも聴くことができる。それがまるで、やりたい時にだけ呼び出される自分みたいだと。
「じゃあ、私からサブスク彼女になってあげる」
搾取される恋愛にもうこりごりのトモが思いついたのは、月額定額制で彼女になる割り切り恋愛スタイルだった。驚くべきはトモの行動力。すぐさま、これまで自分を都合よく扱ってきたカズキにも課金を促す。だが、感傷的な恋愛に酔いたいだけの彼はトモの話を聞いて去っていった。
そのことで決意を新たにしたトモは、一緒にサービスを運用してくれる“サブスク彼女”をSNSで募集。怪しさ満点の誘いに乗ってくれたのは、24歳のゆるふわ女子・なーちゃん(寺本)だった。癒し系で一つひとつの仕草が愛らしいなーちゃんはいかにも男性からモテそうだが、「私、すぐ好きになっちゃうんだよね」と語るその表情は憂いを帯びている。きっと彼女もまた、トモと同様に本命彼女になれない虚しさを抱えているのだろう。タイプは違えど、搾取されてきた者同士、意気投合した二人でサービスを開始することになった。