前回は夫の不倫現場と思しき場所へ踏み込む…という緊迫の場面でラストを迎えた「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)。5月19日深夜に放送された第7話では、さらに稲森いずみ“陽子”の心を攻め苛む展開が待ちうける。息子・凪のため、より深く強い復讐の決意を固めた陽子が向かう先は意外な場所だった。
「夫婦が壊れるとき」とは
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく…。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
緊張の一瞬…踏み込んだ現場でおこなわれていたのは
スマホをビデオモードに変えた陽子は、「今夜も遅くなる」と見え透いた嘘の連絡を入れてきた昂太の職場に足を踏み入れる。ビルの外から男女の影が見えた一室は、不倫現場かもしれない。心を強く保つために気合を入れて扉を開いた。
しかしそこに待っていたのは、昂太とその仕事仲間たち。それぞれが資料を片手に映写機で移される映像を見ている様子は、間違いなく仕事中の風景だった。戸惑う昂太に「急に遅くなるっていうから」と誤魔化してその場を後にした陽子は、大きく深いため息をつく。
その後陽子が向かったのは、昂太の義母が入院する病院。陽子の気配で目を覚ました義母は、ベッドから憔悴した様子の陽子に気づく。すると陽子の手を握った義母が口にしたのは、「ごめんなさい…。気づいてたんでしょう?昂太のこと」という驚きの一言。
目を見開いた陽子は、「お義母さんはいつから…?知ってて昂太さんのこと、頼むって言ったんですか?」と義母に詰め寄る。余命いくばくもないという義母は、以前から陽子に何度も「昂太にはあなたしかいない」「昂太を頼む」とすがっていたのだ。しかし昂太の不倫を知りながらそれを言うのは、まさしく陽子への裏切りと言って間違いない…。
“本気ではないと言っていた”と昂太をかばう義母に、陽子は「手遅れです。子どもができたんです」と夫が不倫相手との間に子を成した事実を告げる。さらに凪の学資保険を始め、家の金も女のために使い込んでいることを暴露。夫として、父として、許す余地はないのだと冷たい眼差しを見せた。
興奮のあまり苦しみだす義母に適切な処置をしつつ、陽子は「公平にやります」とだけ残して病室を後にする。