意外に共感できる?ヨリの割り切った考え
コースケがスミレの誘惑に戸惑っていた頃、トモはなーちゃんのセフレであるヨリに誘惑されていた。会って早々、トモをホテルに連れ込もうとするヨリ。しかし、あくまでもサブスク彼女の目的は恋愛であり、セックスではない。そこに至るまでの手順も必要だというトモの説明にヨリは納得する。
嫌がるスミレを無理やり襲った男性に比べれば、お互いの欲が一致することが大事と考えるヨリはまだ誠実なのかもしれない。だけど、なーちゃんのように明らかに自分に対する好意があって、相手が割り切れない性格であることを分かった上で関係を持つのはルール違反だ。そんな自分を棚に上げ、「別れるときに騒ぎまくっちゃう女の子。あれ、結構困るんだよね」と語るヨリを、トモは好きになれそうもなかった。
でも、それが逆にトモにとっては都合が良かった。好きにならずに済むという安心感。ヨリが言うように、男性と同じく女性にも性欲がある。だけど、それでうっかり相手を好きになってしまったら後に残るのは苦しみだけだ。最初から好きになれないと分かっている相手となら、純粋に欲だけを解消できる。
どんどんヨリの考えに染まっていくトモ。だけど、どこかで自分を誰かに止めてほしい気持ちがあるのだろう。トモはコースケにヨリとこれからセックスすることを報告する。コースケはスミレが“どメンヘラ”と語るトモの不可解な行動についていくことはできるのだろうか。
主要キャラが出揃い、よりこじれていく恋愛模様に、SNSでは「全員にそれぞれ共感できる」「トモはコースケもっと大事にしたほうがいい」「割り切った恋愛の相手としては最高だろうヨリくん」という意見が集まった。
■文/苫とり子