橋本さとし「最期に天を仰ぎ見た先に信玄公を思い描きました」武田家への思い明かす<どうする家康>
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第22回「設楽原の戦い」が、6月11日に放送された。武田軍の最高指揮官・山県正景を演じた橋本さとしからコメントが届いた。
でかい体と濃い顔面で臨んだ
――山県昌景の人物像と役づくりについてお聞かせください。
戦国最強武田軍の中でも筆頭に上がる赤備えの部隊を率いる猛将・山県昌景を演じるにあたり、まず意識したのは、何も言わずしてもそこに居るだけで百戦錬磨のすごみが出ることです。史実では140cmほどの小柄だったと言われていますが、きっと184cmの私より大きなオーラを発していたのではないかと想像し、逆にでかい体と濃い顔面で臨みました。
覚悟と闘志に火がつくシーンに
――最期のシーンは演じられていかがでしたか?
武力だけでなく知略にも長けていた戦のプロフェッショナルだった昌景は、決して負け戦はしなかったはずです。死を望んだのではなく、勝つことへの執着を捨て、家臣としての忠義を果たす選択をしたのだと思います。設楽原の戦いでは決死の覚悟で騎馬隊で鉄砲に立ち向かって行ったのではないかと思われます。最後まで武士の誇りを貫き死す姿を演じることが、猛将・山県昌景への私なりの務めだと思いました。
現場での眞栄田郷敦さん演じる勝頼があまりにも神々しく眩しく、武田軍の兵士の方々の気迫もすさまじく、「先陣を仕りまする!」と名乗り出るシーンは役者としても昌景としてもリンクして、覚悟と闘志に火がつくシーンとなりました。