田中が直哉を助ける
暴走気味になり、乗客たちを戸惑わせていた田中だが、同じように未来に飛ばされていた6号車の存在が明確になる以前、怪しい人物がいるかもしれないとおびえる5号車の面々のために警備会社勤務の知識を教える優しい一面もあった。そんな優しさが終盤で全開に。
ワームホールが出現していよいよというとき、直哉が暴風にはばまれ、さらに6号車から突如やって来た2人に突き飛ばされてしまった。なかなか立ち上がれない直哉。そこに田中がさっそうと現われた。
「何やってんだ!早くしろ!」と直哉に声をかけて立ち上がらせ車両の近くへと押しやり、優斗と紗枝が直哉の手をつかんで乗り込ませた。そして米澤が「おっちゃん!」と声をかけると、「お調子者の兄ちゃん。生きろー!」と言い、さらに乗客全員に向かって「お前らがいなくなってせいせいするよー!」と叫んでから力を込めてドアを閉めた。
田中の本心は、ドアを閉めた後にもつぶやいた「生きろ」だ。第8話は直哉と優斗の人間ドラマにも見入ったが、ネクタイを頭に巻いている姿が“ランボー”のようだという意見も視聴者から上がっていた田中の優しさ、かっこよさに胸を打たれた。
前話ラストは田中の相棒である草木で作った人形の“みーぽ”がワームホールに吸い込まれていくという面白ささのあるシーンで「最後に全部持ってかれた感」という感想があがったが、今回も「今週も田中に持ってかれた」「最後は田中のおっちゃんがかっこ良くて全部持ってかれたわー」「予想外のヒーロー」「田中さんで泣くと思ってなかった」とSNSで大反響となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.paravi.jp/watch/111494
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東京ニュース通信社
発売日: 2023/04/21