スクールアイドルグループ・Liella!の3rdライブツアー、「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~」が3月5日、ベルーナドームでファイナルを迎え、2期生メンバーが加入し9人となった初めてのライブツアーは大盛況で幕を下ろした。Liella!の3期生メンバーやユニットなどが発表されるなど、 「ラブライブ!スーパースター!!」のさらなる盛り上がりが期待される。そこで、WEBザテレビジョンではLiella!メンバー全員の短期集中連載リレーインタビューを実施。ロングインタビューの5番手には、葉月 恋役の青山なぎさが登場。これまでの「ラブライブ!スーパースター!!」のTVアニメ放送の振り返りやリレーインタビューとしてメンバーの鈴原希実へのメッセージなどを存分に語ってもらった。
やっとかわいい恋ちゃんが見られてうれしいTVアニメ2期でした
――TVアニメ2期の放送終了から、およそ半年が経過しました。Liella!が歩んできたここまでのストーリーについて、改めて振り返っていただけますか。
うーん、何から触れよう(笑)。そうですね…2期生が加入するということで、TVアニメ1期とはガラッと雰囲気の変わった物語になっているんじゃないかなと思うんですけど、中でもいい意味で恋ちゃんが別人になったかなと(笑)。アフレコしている時もTVアニメ1期の第4話くらいまでの恋ちゃんはいなくなっちゃったんじゃないかな?と思うくらい、性格が柔らかくなってメンバーと打ち解けた恋ちゃんから始まっています。それがTVアニメ2期第7話で更に開花して、新しい恋ちゃんが見られて、わたしはそれがとっても嬉しかったです。「やっとかわいい恋ちゃんが見られたな~」というのがすごく嬉しい2期だったなと。でも最後「どうなっちゃうの~!?」という展開で終わってるので、本当にどうなっちゃうの?ですね(笑)。
――すごいラブライブ!シリーズらしいシーンですよね。
そうですね、顔面ドアップの(笑)。
――TVアニメ1期、2期を通して心に残っているシーンはどこですか?
やはり自分の担当メンバーの話になるんですけど、TVアニメ1期第8話でかのんちゃんたちと和解して恋ちゃんがLiella!に加入する時、恋ちゃんとかのんちゃんが最後握手する際に、恋ちゃんが風に押されて1歩前に出るシーンがあるんですけど、そこがわたし的には風がお母さんなんじゃないかなと思っていて。結ヶ丘を設立したお母さんはもう亡くなっちゃっているんですけど、「ちゃんと気持ちを入れ替えて進みなさいよ」とお母さんがそっと背中を押してくれてるんじゃないかなと。
――それはそういうディレクションがあったのですか?
なかったです。わたしの勝手な考察ではあるんですけど(笑)。
――ゾクッと来ました、「風がお母さん」。すごい話だなと。
かのんちゃんはお母さんからのメッセージがTVアニメの中で結構あるんですが、恋ちゃんの場合は回想シーンしかなくて言葉もほとんどないので、それをお母さんとして表現しているのかなと。Liella!は結構風が重要なポイントになっているんじゃないかなと思っていて、いろんなシーンで風が使われていて。TVアニメ1期第10話のすみれちゃん(平安名すみれ)のティアラが落ちちゃうところは風に吹かれてだし、TVアニメ2期だと「未来の音が聴こえる」でも風でひゅーっとスカートが綺麗に揺れるとか。鳥の羽のモチーフが揺れるとか。いろんなところで風が使われているので、風に関することを追っていったら重要なポイントがたくさん詰まっているなと思いました。
――TVアニメ(1期+)2期の収録を通じて、特に印象的だったことを教えてください。
「UR 葉月恋」の一番最初のところで「フンフン」と言いながらゲームをやっている恋ちゃんのシーンがあるんですけど、わたし元々ゲームをあまりやったことがなくて、実際にゲームが置いてあるところに行って体験してきたんです。そこで「こんな感じなのか…!」「恋ちゃんこんなに楽しいことをやってたんだ」と知ってからアフレコに臨みました。台本ではわからないことを実際に自分が見たり経験したりすると表現の仕方も全然変わるんだと、改めてわかったシーンでしたね。
“Liella!の父親とよく言われます(笑)
――ご自身のLiella!内におけるポジションを自己分析してみたとき、一言で表すと自分はどんな役割・ポジションであると思いますか?(例:歌で引っ張る、ダンスリーダー、盛り上げ役、etc.)。また、そのポジションはもともとのご自身の資質なのか、Liella!に参加して培われた一面のどちらだと思いますか。
自己分析というよりは周りに言われることが多いんですけど、“Liella!の父親”とよく言われています。お父さん(笑)。最初に聞いた時はどういうこと?と思いましたが、状況を俯瞰で見ているという点でそう思われているのかなと。リーダーとして全体をまとめるというよりは、少し俯瞰で見て大枠から外れないように「もうちょっとこっちだよ、もうちょっとこっちのほうがいいよ」と裏でちょこちょこやっている感じのポジションなのかなと思っています。
あとは堂々としているというのも大きいんじゃないかなと思います。わたしは不安なことや心配なことがあっても周りに吐き出すタイプではなくて、自分で解決しようと思うタイプなんです。それが表情に出ないからみんなから「なぎちゃんは何も不安なことがない人」という風に思われていて。応援してくださる皆さんにも割とそう思われているんじゃないかなと思うんですけど、実際は違うんです。本当は不安や緊張を隠す殻がしっかりしているだけ(笑)。でも周りから見たら自信に溢れていて、堂々としている人。なのでLiella!メンバーは何か不安なことがあったらわたしのところに来ます。で、「どうしたらいい?」「このほうがいいんじゃない?」「そっかぁ…」みたいな感じで会話することは多いですね。
――安心感を周りに与える存在。
安心感…というよりは、自己肯定感を上げる、みたいな(笑)。そんな感じじゃないかなと思います。
――周りの人のために心配なところをあえて出さずに振る舞うというのは、グループの中でも重要な役割を果たすということですよね。
だといいですね(笑)。
――Liella!のキャストは長い時間をともに過ごす仲間であり、切磋琢磨して高め合う存在でもあるのではないかと思います。自分が「ここだけは負けない!」と胸を張れるポイントは何ですか。
パフォーマンスの面では優雅さ。クラシックバレエを13年続けてきたので、やっぱり回転とかステップの踏み方とかを誰よりも綺麗にやろうと意識していますね。くるっと回るのもいろんなやり方があると思いますけど、1列に並んだ時に誰よりも綺麗に回ろうと、自分で手探りながらかなり練習して色々やっています。
――キャストそれぞれが、強い思い入れを持って活動に臨んでいると思いますが、お芝居や歌などで思うようにいかない場面もあったのではないかと想像します。そんなとき、何が支え・原動力になってくれましたか。
3つありまして。1つ目は応援してくださる皆さんのメッセージとか、事務所に送ってくださる手紙とか、SNSのコメントとか。本当にコメントくれる方も優しい、ポジティブなことを書いてくださるので、そこでほっとしますね。あとは家にセキセイインコを飼っていて、その子を眺めながら一緒におしゃべりする時間が癒しなんですよ。なんか嫌なことがあっても「ポピちゃんかわいいね~」なんて言ってたら忘れちゃうんです(笑)。あと1つは食べることですね。食べて満腹になって寝たらけろっとします(笑)。
――支えが3つもあるのはすごく良いですね(笑)。
皆さんからの応援と、食べることと、鳥です(笑)。