橋本環奈が主演を務め、Hey! Say! JUMPの山田涼介が共演する「王様に捧ぐ薬指」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)が、6月20日(火)に最終話を迎える。最終話の放送を目前に控えた橋本に、自身初のTBSドラマ出演作となった今作への思いや共演者たちとの仲睦まじい撮影エピソード、そして気になる最終話の見どころを聞いた。
最終話を前に、綾華と東郷が電撃離婚
同作は、大好きな家族を守るべく結婚を選んだ“ド貧乏シンデレラ”羽田綾華(橋本)と、業績不振の結婚式場を立て直すため、好きでもない女との結婚を選んだ“ツンデレ御曹司”新田東郷(山田)が繰り広げる胸キュンラブコメディーだ。“メリット婚”から始まり、これまで幾多の試練を乗り越えてきた綾華と東郷。本物の夫婦となってラブラブな日々を送っていたのも束の間、第9話では東郷が綾華にまさかの離婚宣告。波乱の展開が続く中、二人の関係は一体どうなってしまうのか。
東郷さんに心を開いて、素直にぶつかっていく綾華はかわいいなと思います
この作品でTBSのドラマに初出演、しかも火曜10時という数々の恋愛ドラマのヒット作を生んだ枠に出演させていただきましたが、SNS等の反響を見ていても、視聴者の皆様が作品を楽しんでくださっていると感じてすごくうれしく思っています。原作のある作品をやらせていただく時は、原作とは別の作品として受け入れてもらえるようにと思って演じることが多いので、今回も私なりの、視聴者の方から愛される綾華像をどう作り上げるか腐心していましたがなんとかそこは全うできたのではと思っています。
綾華ってすごく真面目でまっすぐなんですよ。言葉では「悪女でーす!」と言いつつ、それと裏腹に不器用で立ち回り方も下手。悪女を演じていたころは家族以外に自分の弱さを見せられなかったのに、回を重ねるごとに東郷さんにどんどん心を開いて素直にぶつかっていく感じが、すごくかわいいなと思います。8話から最終話にかけて、東郷さんが綾華のためを思ってしたことで結局綾華が傷ついてしまうようなことが多くなる中、綾華のまっすぐさに東郷さんが救われる部分もあるのかなと。いろいろと諦めなきゃいけないことの多い東郷さんに対して、諦めずにぶつかっていく綾華のばか正直さは、視聴者の方にも共感される部分なのかなと思います。
試行錯誤しながらみんなで作った“おかえりキス”
視聴者の方から「キュンとした」という感想をいただくことも多いこのドラマですが、演じているこちらはキュンとするというより「一生懸命キュンとするシーンを作らなきゃ」という制作側の気持ちです(笑)。たとえば8話の“おかえりキス”のシーンも、段取りでは「ここはネギが見えてた方がかわいいかな」「でも最終的に2人の世界観になるために、ネギを置いてバックハグの方がいいんじゃない?」「でもバックハグは何話でやったから…」「じゃあ振り返ってキスはどう?今までやってないじゃん」みたいに監督とも話し合いながら作っていて。
キスシーンって一つのドラマで回数を重ねると飽きられてしまうとも思うので、バリエーションを豊富に出すことは考えています。みんなで試行錯誤しながら作っているので、視聴者の方の「キュンとした」とか「めっちゃいい!」みたいな感想を見るとうれしくなりますね(笑)。一緒にお芝居する中で、山田くんは「見え方」をすごく分かっている方だなと感じていて。アイデアもよく出されるし、臨機応変に対応できる力があって反射神経もすごい。お芝居の間合いやリズム感がお互い合うので、すごくやりやすいです。山田くんが東郷として引っ張ってくれることが多かったので、そこに私は綾華としてついて行くことができました。東郷役が山田くんで本当に良かったなと思っています。