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R-指定に聞いた、最もリラックスできる場所は「一番落ち着くのは、作業部屋と夜の繁華街」<MY BEST PLACE>

2023/07/24 00:00

Creepy Nutsとしても活躍するラッパーのR-指定。気持ちをリセットするアイテムについて聞いた
Creepy Nutsとしても活躍するラッパーのR-指定。気持ちをリセットするアイテムについて聞いた撮影=中川容邦/スタイリスト=鹿野巧真/ヘア&メーク=藤井陽子

自身が最もリフレッシュできる“場所”や“もの”を語る企画「大人のオトコに聞く『MY BEST PLACE』」。Creepy Nutsとしても活躍するラッパーのR-指定さんに、テレビにまつわる思い出や気持ちをリセットするアイテムについて話を聞いた。

DJ松永とのヒップホップユニット・Creepy Nutsとしても活躍の幅を広げる人気ラッパー、R-指定。多忙な日々を過ごすも「一番好きなことを仕事にしているから、毎日が楽しい」と笑う。

「ラップを始めた当初は、それが仕事になるとは全く考えてなかったですね。うれしい半面、毎日予定があるという忙しさに、怠け者体質の自分が対応できていることにもびっくりしています。でも、やっぱりライブや曲作りしているときの快楽。それに勝る喜びはないですね。他のことがうまいこといかなくても、ラップで取り戻せたらいいかな、みたいなところもあります」

小さい頃は、テレビっ子だったという。印象深いテレビ番組は?と聞くと次々とタイトルが挙がった。

「『ワンナイR&R』(2000~2006年)や『ココリコミラクルタイプ』(2001~2007年)といったコント番組も好きでしたし、あとは『あいのり』(1999~2009年、全てフジテレビ系)。告白するときに三木道三さんの『Lifetime Respect』を歌った回とか記憶に残っています。人気のバラエティー番組を見て、翌日学校で友だちと盛り上がっていましたけど、多分そういう世代の最後ですよね、俺らの世代って。俺らより下の世代は、テレビで見たものをネットで自分のコミュニティー以外の人と共有して盛り上がる、みたいな方が強くなっていたんじゃないかなとも思いますね。オカルト系もよく見てたなぁ。『USO!?ジャパン』(2001~2003年TBS系)とか『藤岡弘、探検シリーズ』(2002年ほかテレビ朝日系)とか。地底人を追いかけている回がすごく印象に残っています。最終的に地底人がいる洞窟みたいなところまで行くんですけど、『勇気ある撤退も正しい判断なのではないだろうか』みたいな藤岡弘、さんのナレーションが入ってきて、最後に『ロッキー』のテーマ曲が流れるという(笑)。“藤岡弘、力”で何故か笑いながら納得させられてしまうんですよね。ネット発の都市伝説をテレビで取り上げ始めた時代でもありますよね。『杉沢村伝説』とか、胸を躍らせながら見てたなぁ。当時は、エンタメに振り切った猥雑な内容の番組にワクワクしていましたね。そういった猥雑なワクワク感は、ラップとつながるところがあるかもしれません。正しいとされているところとはまた別のところに価値がある、というのがヒップホップの魅力かなとも思うので」

2代目ラスボスとして活躍したラップバトル番組「フリースタイルダンジョン」(2015~2020年テレビ朝日)も思い出深いと話す。

「今でこそ、テレビでもヒップホップがよく取り上げられるようになりましたけど、日本のヒップホップシーンはそれまで長く冬の時代だったので、当初はテレビ番組になったからといっていい結果になるビジョンは浮かんでなかった。でも、Zeebraさん、般若さんらヒップホップシーンをがっつり築き上げてきた人らと一緒にやるんだから、もし失敗しても胸張って前に倒れられる感覚はありました。盛り下がっていた日本のヒップホップシーンの現状を打破したいという想いでみんな集まってきてたし、総力戦やな、と。番組が盛り上がっても、しばらくは懐疑的でしたね。当時番組を見て『ラップを始めました』みたいな子らからしたら想像がつかないかもしれないですけど、浮足立ったらあかんな、みたいな気持ちがあったんですよ。ずっと“盛ってなんぼ”なテレビ番組が好きやったからこそ、今自分たちは今テレビに盛られてるんや、と思っていました(笑)」

卓越したワードセンスで最強のラッパーとも呼ばれるR-指定。だが、そのMCスキルは、バラエティー番組で必要なものとは全く違うという。

「フリースタイルバトルのときに『よくあんなに頭回転しますね』とか『言葉に詰まらないのがすごい』とか言われますけど、俺からしたらテレビを主戦場にしている人の瞬発力、頭の回転の速さはマジで桁違い。会話のボールが見えないですもん。こんなスピード感でやってはるんや、と驚いたし、あれは究極の人間力がないと無理ですね。バラエティー番組に出るたびに『俺の主戦場はやっぱり音楽やな』と実感します。バトルだと自分の優位性とか、それをいかに証明するか。自分の考えに着地点があるんですけど、テレビは番組のなかで扱っているテーマや出演者のノリ。着地点が臨機応援に変わっていくんですよね。異次元のやり取りです」

R-指定
R-指定撮影=中川容邦/スタイリスト=鹿野巧真/ヘア&メーク=藤井陽子
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■PROFILE■
R-指定/あーるしてい=1991年9月10日生まれ、大阪府堺市出身。日本最高峰のMCバトルULTIMATE MC BATTLE(以下UMB)大阪大会にて5連覇。2012~2014年には全国大会UMB GRAND CHAMPIONSHIPで優勝し、史上初の全国3連覇を成し遂げる。世界一のDJ、DJ松永と共にヒップホップユニット・Creepy Nutsを結成し、2017年にメジャーデビュー。ヒット曲も多数
Rの異常な愛情 ──或る男の日本語ラップについての妄想──
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Creepy Nuts (出演)
ソニー・ミュージックレーベルズ
発売日: 2023/07/19
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