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第7回衛星放送協会オリジナル番組アワード 受賞作品を一挙紹介!【後編】

2017/07/20 10:05

オリジナル番組賞 最優秀賞


■ミニ番組・番組PR部門


日本映画専門チャンネル×サバイバルファミリー 矢口史靖の「映画の常識、それほんと!?」

放送チャンネル:日本映画専門チャンネル

日本映画専門チャンネル×サバイバルファミリー 矢口史靖の「映画の常識、それほんと!?」 放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
日本映画専門チャンネル×サバイバルファミリー 矢口史靖の「映画の常識、それほんと!?」 放送チャンネル:日本映画専門チャンネル(c)日本映画専門チャンネル


(c)日本映画専門チャンネル

【作品紹介】

映画『サバイバルファミリー』の公開を記念して、日本映画専門チャンネルと矢口史靖監督が「サバイバル」にちなんだオリジナル番組を制作。「エレベーターの天井から脱出、ほんとにできる?」「威嚇射撃での空に向かっての発砲、玉が落ちてきたら危なくない?」など、映画やドラマなどでよく観るシーン、実際にやってみたらどうなるのかを検証する、オリジナル番組(全10本)。ドラマ部分を田中要次が演じ、実証部分は専門家に聞いてみる。これさえ観れば、あなたがピンチに陥ったとき役に立つ!?

〈検証内容〉1.「威嚇射撃はどこへ行く!?」 2.「エレベーターの天井から脱出は可能か!?」 3.「時限爆弾のコード、どっち切る!?」 4.「応急処置についての考察」 5.「手錠外しなんて朝飯前!?」

【審査委員講評】

威嚇射撃のため空に向かってピストルを撃つなど、映画やテレビドラマなどでよく見かける場面を、実際にやってみたらその後どうなるのか?を検証するという企画・発想がまず秀逸でした。前半のドラマでは田中要次の迫真の演技もあいまって、観客を「知っているようでじつは知らない」世界に案内してくれる豪華な2分間でした。後半の専門家による検証も、専門家の選び方などにエンターテインメント性が感じられ、ナビ番組というより自立した番組として楽しむことができたのは、特筆に値します。どんな番組でも「真剣に遊ぶ」面白さを追求することの大切さを教えられた、素晴らしい番組でした。 (石井彰/放送作家)

オリジナル編成企画賞 最優秀賞


「追悼 演出家・蜷川幸雄」

放送チャンネル:日本映画専門チャンネル

追悼 演出家・蜷川幸雄 放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
追悼 演出家・蜷川幸雄 放送チャンネル:日本映画専門チャンネル写真提供:ニナガワカンパニー MY PROMOTION 東宝 中根公夫


写真提供:ニナガワカンパニー MY PROMOTION 東宝 中根公夫

【作品紹介】

2016年5月に亡くなった演出家・蜷川幸雄。生涯を通じて数多くの舞台を演出してきたが、”蜷川演出”を象徴する作品は何か、と問われると、おそらく大半の観客が挙げるだろう3作品がある。それは1980年代、蜷川と珠玉の名作を作り、そして去年の10月に亡くなった俳優・平幹二朗の代表作でもある。“世界のNINAGAWA”の出発点『王女メディア』(1984年)。蜷川演出の代名詞『NINAGAWAマクベス』(1985年)。1000回超の上演となる『近松心中物語~それは恋~』(1981年)。いまはもう目にすることはできないその伝説の舞台の収録映像が残っているという噂を頼りに、素材探し、権利者、当時の出演者への許諾をゼロから編成企画担当が行っていった。また、制作背景や演出の特徴を、秘蔵映像や関係者インタビューと共に構成したオリジナル番組『蜷川がNINAGAWAになったとき』も制作、放送した。

【審査委員講評】

「蜷川幸雄は、いつ世界のNINAGAWAになったのか」。その答えがここにある。「王女メディア」「NINAGAWAマクベス」「近松心中物語~それは恋~」の3本を見れば、特集番組の中で語られている「歌舞伎でもない新劇でも商業演劇でもない、どこにもない」蜷川演劇の真髄がわかる。いずれも1980年代の上演で、主演は平幹二朗。このこだわりが演劇ファンにはたまらない。 若手俳優の育成、シェークスピア作品の全作上演など蜷川さんの功績は多岐にわたる。あれこれかき集めることもできただろうが、この3本にこだわったのが潔い。「とにかくこの3本を見ろ」といわんばかりの編成担当者の熱意が伝わってきた。偏愛と呼ぶべきかもしれないが、偏愛こそ有料専門チャンネルの生命線。愛にあふれた、どこにもない蜷川追悼番組を見せてくれた。(宮崎美紀子/東京中日スポーツ 報道部)

下に続きます
一般社団法人衛星放送協会 http://www.eiseihoso.org/

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