「マイ・エレメント」監督、キャラの“リアルさ”の探求はSW監督ジョージ・ルーカスの影響
「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」で知られるディズニー&ピクサーの最新作「マイ・エレメント」が8月4日(金)に公開される。この度、本作の監督を務めたピーター・ソーンが、制作するうえで大事にしていた心構えを明かした。
「マイ・エレメント」監督は“リアルさ”にこだわり
火・水・土・風の4つのエレメントが、それぞれの特性に合ったユニークな生活様式で暮らしている「エレメント・シティ」を舞台にした本作。カラフルで可愛い建物がいくつも並ぶこの街で、偶然出会った火のエレメント・エンバーと水のエレメント・ウェイドが“奇跡の化学反応”を起こす物語が描かれる。エレメント(元素)をキャラクターにした本作は既にファンタジー要素が溢れているが、監督は「どのピクサー作品もそうだと思いますが、ファンタジーの中にも現実味がある作品を作ることが目的なので、本作でもそれは一番大切にした部分でした」と物語の中の“リアルさ”にこだわったことを明かした。
実際に本作では、父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていたエンバーが、自分が本当にやりたいことを見つけたときに抱く家族への葛藤や、知らない世界へと飛び出す恐怖心など、元素がキャラクターであるにもかかわらず観る人を共感させるようなキャラクターの感情が描かれている。
奥深さの秘訣はジョージ・ルーカスの言葉
また、監督は「僕は“immaculate reality(完璧な現実)”というコンセプトを信じています。これは、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』のメイキングについて語るのを聞いて知った言葉です。彼によれば、いろいろな物語を描く前にそれらの背景にある歴史を把握しておくことが大切。それがどんな歴史なのか観客は知らないけれど、歴史があるからこそ観客にもリアルに見えるのだというのです」と、リアルさを描くうえで「スター・ウォーズ」を生み出したジョージ・ルーカスの言葉を胸に秘めていたことを告白した。
「スター・ウォーズ」シリーズでは、1977年に公開された「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の主人公ルーク・スカイウォーカーをはじめ、登場するキャラクターや物の背景にそれぞれ綿密に作りこまれた歴史が存在したことで、現実とはかけ離れた世界観を描きながらも観る人が受け入れやすい作品となった。
本作でも、たとえ劇中で描かれないとしても監督がそういったキャラクターひとりひとりの歴史を把握しているからこそ、物語の奥深さが増し、観る人の共感を誘うことに繋がっている。
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