声優・神谷明が、8月8日に都内で行われた映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」のプレミア舞台あいさつ付き試写会に、伊倉一恵、一龍斎春水、沢城みゆき、堀内賢雄、関智一、木村昴、山里亮太(南海キャンディーズ)、こだま兼嗣総監督と共に登壇した。
神谷明「みんなの力が集結した作品になっております」
大人気シリーズ「シティーハンター」の最終章に突入する重要な作品となる本作「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」。冴羽リョウ役の神谷は「この作品の脚本を読ませていただいて、“素晴らしい”と思いました。吹き込み(アフレコ)の前に資料用の映像を見せていただいた時、絵を作ってる皆さまの素晴らしい力を感じました。そして、今回の資料用映像には音楽も入っていたんです。それらが全部ずっしりと肩に重くのしかかってきました。こういう作品は当たらなかったことがないんです!僕たちはそれに負けないように演技をしました。それだけみんなの力が集結した作品になっております」とプレッシャーを感じながらも、これまで以上に自信のある作品に仕上がったと力強く語った。
槇村香役の伊倉も「ひと足先に観せてもらいました。エンディングで『Get Wild』がもれなく付いてきますけど、『Get Wild』を聴いている時の気持ちがいつもと違うなぁって思ったんです」と完成した作品の感想を話すと、アンジー役の沢城が「分かります!あれが流れたら『シティーハンター』に出た!って気持ちになれると思ってたんです。今回、ちょっと違いますよね!」と興奮気味に加わってきた。伊倉は「皆さんがどんな気持ちで『Get Wild』を聴くのかな?って。いつか聞かせてください」と観客に呼びかけた。
関智一「僕のイメージ以上の海原神でした」
「シティーハンター」シリーズ初参加の沢城は「“うわぁ、『シティーハンター』だ。うれしい、頑張ろう!”って思ってたんですけど、シナリオを読んだ段階で浮かれた気持ちが吹き飛びました。“この役をやり切ることができるんだろうか?”っていうことで気持ちがいっぱいでした」と、うれしさと同時に不安もあったという。
ピラルクー役の関も初参加だが「(決まった時は)メチャメチャうれしかったですよ!」とうれしさが勝ったようだ。「ずっと見てた皆さんと一緒にアフレコもさせていただきましたし、僕、海原神が出てくるのをすごく楽しみにしてたんです。原作で重要な役の海原がやっと登場するということで、“誰がやるんだろう?”って期待してたら、こんな面白い先輩でした(笑)」と、隣の堀内をイジりながらも「僕のイメージ以上の海原神でした」と絶賛。
その海原神を演じる堀内は「僕はテレビの第1シーズンの時に端役で出させてもらったんですけど、神谷さんの演技を見て、『いつの日か、僕もこんな演技ができるのだろうか?』って思ったんです。軽やかで、シリアスなところはシリアスで“何なんだ!?”って思いながら声優歴も40何年になります。先輩のいる収録現場で、今日も一龍斎さんにお会いして『賢雄、あんた声低くなったわね』って言われて」と話すと、一龍斎は「そんな言い方はしてないわよ(笑)」と否定。「そんな言い方はしてなかったですね(笑)」と謝りつつ、「僕のことを知ってくれてる先輩と一緒に仕事ができて、同じステージに立てるというのは素晴らしい。感無量です」と感謝の気持ちを伝えた。
山里亮太「『レジェンドから絶賛中』と書いてください!」
ナンパ好きの男役でシリーズ初参加の山里。一龍斎から「今日お会いできてうれしいです。たぶん山里さんはそういう人(ナンパ好きの男)ではない感じなのに」と役と声の印象を伝えられると、山里は「ディスられてます?褒めてくださってるんですね! 」と確認し、「『レジェンドから絶賛中』と記者の皆さま、書いてください!」とアピールした。
登壇した時は緊張気味だったエスパーダ役の木村。「先輩たちの楽しいお話をいただいて、ほっこりしてまいりました。あ、ほっこりというか“もっこり”と言いますか」と緊張がほぐれたと話すが、山里から「誰よりも先に言った!」とツッコまれ、関からも「ダメだよ。もっこりは神谷さんのものだから」と注意されると、「ごめんなさーい。忘れてください(笑)」と答えて会場を和ませた。そして、他の国民的人気アニメで長く共演している関と一緒に新キャラをやれたことがうれしかったとも伝えた。
最後に神谷が「この作品、ひと言で言うと『ゲラゲラ、ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、ジーン!』でございます。ぜひお楽しみください!」というメッセージで締めくくった。
映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」は9月8日(金)より全国公開。
◆取材・文=田中隆信
※冴羽リョウの「リョウ」は、「僚」の“にんべん”が“けものへん”
アニプレックス