新田が匠たちの家にやってきた
新田は、匠が二木谷社長と仕事を続けていくためにウソをついたのだと悟った。レミは新婚旅行の写真がウソだったことに対して怒りというか、苛立ちを隠せなかったが、新田は「結婚の条件に愛は必要じゃない。レミちゃんは匠の何? パートナーでも親子でも無理でしょ? その人を全部知るのは」と諭し、「結婚がウソかどうかを他人が見極めるのは難しい」とも伝えた。
匠、八重それぞれが“ウソを本当に”しようと考えている
新田の言葉の通り、結婚がウソかどうかを見極めるのはとても難しい。匠自身もウソと本当の気持ちの間に揺れているし、八重もウソをついていることに心苦しさを感じている。
匠は「だったらさ、一番デカいウソを本当に」と、ウソ婚ではなく本当の結婚を望み、何度か切り出そうとするがタイミングが合わず、八重にちゃんと伝えることができずにいる。
八重は匠が作った“ウソ妻・八重”のマニュアルの中から、ウソの項目をひとつずつ減らしていけばいいと考えて、「趣味:料理」を本当にするために努力している。
新田「あいつ、甘え過ぎだよね。幼なじみだからって」
八重の作った料理を食べたくて定時で仕事を終えて帰宅しようとする匠のところに、新田が現れた。さりげなくかわして帰ろうとするが結局捕まってしまい、新田を自宅に招くことに。
3人でテーブルを囲んで話を始めた時、新田が「俺としたことが手ぶらで来ちゃったよ」と言って、匠に財布を渡して、近所のお店でスイーツを買ってくるように頼んだ。
八重と2人きりになった新田は「あいつ、甘え過ぎだよね。幼なじみだからって」と話を切り出し、「二木谷さんとこの仕事を取るために結婚してるフリさせるなんてさぁ」と核心をついてきた。
「柄にもなく説教しちゃったよ。『人の人生、何だと思ってるんだ!』って」とカマをかけ、八重に誘導尋問を仕掛けてきた。“全てわかってるから、全部話しちゃっていいよ”という感じ丸出しで。
八重に与えられた2つの選択肢
本当のことを話すのか、ウソをつき続けるのか、八重の選択肢は2つ。八重が選んだのは後者だった。「すみません。妻として謝ります、変なウソついて」と言って、新婚旅行の写真は自分のスマホで撮ったけど消してしまって、進藤に怪しまれないために慌てて作ったと、ウソに本当のことを混ぜて説明。
新田自身は、匠と八重のウソ婚を暴くことが目的ではなかったから、八重の受け答えに感心し、「やるねぇ。いい奥さんじゃん。合格」と、ここで引き下がることに。八重には「負けないで、お嬢の圧に」と声をかけ、帰ってきた匠には「詰めが甘い」と忠告。
このピンチを乗り越えて、匠と八重の絆が深まった気がする。匠が八重に本当の気持ちを打ち明けるタイミングはいつくるのか、気になるところ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部