現在公表放送中のドラマシャワー「体感予報」(MBS)で共演中の樋口幸平と増子敦貴。ふたりの共通点はスーパー戦隊にあるが、共演が決まった時の感想やドラマ撮影秘話などを聞いてみた。
スーパー戦隊という共通項がある二人がBL作品で共演!
──樋口さんは「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(2022〜2023年テレビ朝日系)、増子さんは「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021年〜2022年テレビ朝日系)と、それぞれスーパー戦隊シリーズに出演していて、親交のあったおふたり。それぞれ相手役を知ったときはどのように思いましたか?
樋口 正直、最初はあっちゃん(増子)のことを知っているからこそ、やりづらいかなと思ったんですよ。キスシーンとかもあるので。でもいざ撮影に入ってみると、あっちゃんだからこそ成り立った部分がめちゃくちゃあるなと思って。学べるところはたくさん学ばせてもらいました。
増子 僕も最初はびっくりしました。撮影に入る前に、もともと知り合いだからこそ、めちゃくちゃうまくいく可能性も、うまくいかない可能性もあるよねって話もしました。でも幸平も言った通り、幸平だからこそダヨちゃん(葉)として素直にお芝居ができたし、いい組み合わせだったんじゃないかなと思います。
──今作は「これまでのドラマシャワー作品でもとりわけ刺激的な設定」とのことですが、役作りを含めて、演じる上で苦労したことを教えてください。
樋口 苦労したことは、気象予報士としての話し方。本当に難しかったです。それだけは最後まで全然掴めなくて。クランクインの前に気象予報士さんに直接お会いして、講座を受けさせていただいたんです。話し方や仕草、表情を教えてもらって、僕のセリフも見てもらって。あの講座がなかったら、絶対にできなかったと思います。一番苦労しました。
──所作のポイントは何なのでしょうか? さわやかさ?
樋口 さわやかさはもちろん大事ですが、天気予報って命に関わることを伝えるわけじゃないですか。「台風が接近しています」とか。そういうときは絶対に笑ってはいけないですし、しっかりとした眼差しで伝えないといけない。でも「明日は雨が降る見込みです。傘を忘れずにお持ちくださいね」の「傘を忘れずにお持ちくださいね」の部分は補足で自分の発言だから、そこは笑っていいとか。そういうポイントがいくつかあって使い分けが必要なんです。あとは、瑞貴として気象予報士を演じるとなると、葉といるときとのギャップも作らないといけない。その塩梅も難しかったですね。