新リアリティー番組『「歌姫ファイトクラブ!!」心技体でSINGして!』が、Huluにて独占配信中。バラエティ番組「¥マネーの虎」のプロデューサーが企画した、斬新なオーディション番組だ。タッグを組むのは、数々の名曲を生み出してきたシンガーソングライターの広瀬香美。昨年「TikTok2022上半期トレンド」で「ロマンスの神様」が大賞に選ばれて話題になったことも記憶に新しい広瀬が、“新時代の歌姫”を発掘するために挑戦者と真剣に向き合っていく。
運命が分かれる広瀬からの「マスク・キープ」と「マスク・オフ」の決め台詞
3月初旬、番組HPで“新時代の歌姫”発掘オーディションの開催を告知。応募資格は16歳以上で年齢の上限はなし。国籍、プロ・アマ不問。顔は映さなくてもOKで60秒以内の歌唱動画を送るという審査に、1カ月半で約1500の応募があった。動画審査を経て通過した42名が、1000人以上の観客を収容できる大ホールに集合。ステージに現れた広瀬は、「私は歌声だけで審査したい」、「新時代の歌姫を真剣に探しています」と語りかける。こうして、広瀬の2日間に渡る審査が始まった。
1stステージは歌唱審査で、課題曲はTUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」やAlexandrosの「ワタリドリ」など男性アーティストの人気曲計6曲。その6曲から1曲を選び、広瀬のピアノ生演奏に合わせて目の前で歌う。その際、挑戦者は額から鼻までを覆う特別な“香美マスク”を着用。これは容姿ではなく、【歌声】を重視するという目的のためだ。オーディションといえば顔を出しながら受けるイメージがあるため、マスクを着用してオーディションに臨む姿は異色といえるだろう。
歌唱審査の合否は、その場で広瀬が伝える。クリアした者は、「マスク・キープ」と告げられて、その姿のまま次のステージへ。ところが不合格者は、「あなたはこのステージでフィニッシュです。マスク・オフしてください」と、その場でマスクを外すことに。終わりを告げられて初めて、素顔で広瀬と向き合うことになる。
広瀬は、審査で注目するポイントについて「ここからの努力」や「ここからの成長を見ています」と話す。現状に甘んじることなく、歌と向き合える。理想の歌姫は見つかるのだろうか。
“歌姫”に応募した男性からのダメ出しに、思わず感動する広瀬
動画審査を通過した42名は、住んでいる地域も年令も職業もバラバラ。高校生がいれば、ボーカリストオーディションで準グランプリの受賞歴がある挑戦者もいた。唯一の共通点は、歌が好きなこと。そんな42人を、広瀬がたった一人で審査していく。ちなみに広瀬は、受賞歴や華麗な経歴などのプロフィールには一切目を通さず、応募された動画の【歌声】だけで選んだという。
広いホールのステージ上で、広瀬とマンツーマンの中、生演奏に合わせて男性アーティストの課題曲を歌唱。特殊な環境に、歌詞が飛んでしまったり、音を外したり…。広瀬は、真剣な目つきで挑戦者の歌声、口元の表情に耳や目を傾ける。歌唱後、広瀬が感じた魅力的なポイントはもちろん、ときに残念なポイントも指摘。その意見によって、挑戦者たちにさらなる緊張感が走る。
厳しい指摘があったからといって、不合格とは限らない。「マスク・キープ」と聞いて思わず声を出して喜ぶ挑戦者と、「マスク・オフ」となって非常にくやしそうにマスクを外す挑戦者。どんな結果であれ、丁寧に語りかける広瀬の言葉が胸に刺さった。
登場の瞬間、広瀬が驚きを隠せなかったのは徳島県在住の男性だ。動画審査の応募条件に性別が明記されていなかったことからオーディションに挑戦した男性は、Original Loveの「接吻」を熱唱。広瀬は「マスク・キープ」の評価を伝えた。理由は、歌唱中に男性が広瀬へ演奏テンポのスピードアップを求めたこと。
収録後その瞬間を振り返り、広瀬は「(自分の演奏に)ダメ出しするんだ⁉」と笑みを見せる。審査員が有名アーティストだからといって遠慮せず自分の世界に導こうとする男性へ、広瀬は「感動したよね!」と興奮ぎみ。四角四面に評価しているのではなく、さまざまなタイプの挑戦者の登場を楽しんでいる様子が伝わってきた。
約10時間かけて、1日目の審査が終了。広瀬と挑戦者の本気のぶつかり合いは手に汗を握る緊張感に満ちている。2日目の審査ではどんな挑戦者が現れ、広瀬はどのような評価をくだすのだろうか。
ビクターエンタテインメント
発売日: 2022/11/30