マンガにサッカーゲーム…4人4様の夢中になっていること
――役では高校野球に夢中になっているみなさんですが、プライベートではどのようなことに夢中になっていますか?
奥野:僕はずっとマンガの「ONE PIECE」。1997年から連載がスタートしているので、僕の生まれる前から始まっているんですが、物心がついたときに親父が買い集めていた単行本を読んでそこから夢中になって。今は雑誌で読んでいますが、休載している週は本当に元気がなくなります(笑)。
菅生:僕はサッカーゲームの「ウイニングイレブン」。
奥野:野球じゃないの?
菅生:スポーツゲームが好きで、野球とかバスケとかももちろんするけど、今はこれ。自分が知っている選手を集めてドリームチームを作るのが楽しくって。夢が詰まっています。
兵頭:僕はインナーマッスルかな。腕立てとかすると外側の筋肉がついてしまうから、チューブとかを使って小さい動きで鍛えている。すごく地味。でもボールを投げるときに、力が入りやすくなったりするなど些細な変化は見られてうれしいんだよ。自分一人で楽しんでいる感じかな。
中沢:体を鍛えることに近いけどブラジリアン柔術を習っていて。映画「沈黙の艦隊」(2023年)で共演した玉木宏さんがハマっていると聞いて、そこで僕もすごく興味が出て玉木さんにご紹介いただき道場に通わせていただいてます。アクションシーンがある作品に出演するときに生かすことができるといいな。
好きなことを一生懸命やっている姿はやっぱり見てしまう。素直に応援したくなる
――改めて高校野球の魅力は何だと思いますか?
奥野:1回負けたらおしまい、という緊迫感かな。そこがドラマを生むので。
菅生:一球一球ドキドキするからね。あと1試合に何回も攻撃があるので、その都度、物語ができるのも魅力的。
中沢:好きなことを一生懸命やっている姿はやっぱり見てしまう。見ている人も多分、一度は何かのために一生懸命やってきていると思うので、そこに重なるというか。だから素直に応援したくなるんじゃないかなと思います。
奥野:一生のうち3年間しかないという、期限付きみたいなはかなさもあったりするよね。
兵頭:あとは、高校球児だけではなく、吹奏楽だったりの応援の感動もあると思う。この間の撮影で、吹奏楽の方が演奏しているシーンを撮ったけど、音が響いて本当に応援してもらっていると感じることができました。
菅生:野球だけではないみたいな?
兵頭:人の熱が感じられるのが高校野球で、だから楽しいんだと思います。
奥野:素晴らしい!
――最後にドラマの見どころを教えてください。
中沢:野球のシーンはもちろん迫力もあって見どころなんですが、先生や生徒が抱えている問題を取り上げているヒューマンドラマの側面もあるので、ぜひそこにも注目していただきたいです。
菅生:さまざまな問題が絡んできてキャラクターも魅力的なので、野球に興味がない方もドラマとして楽しめると思います。もちろん野球のシーンもすごいですけどね。本当に投げて打っていますから。
兵頭:あと、役を通して僕らの成長も見てほしいです。南雲先生に役を通して成長させてもらっているし、実際に鈴木さんをはじめ俳優の方々の背中を見て俳優としても成長させてもらっています。
奥野:映像が本当に美しい。全てに説得力があるというか。今の僕らにしか出せない全てが詰まっています。
菅生:映像にも色んな仕掛けがあるらしいですから…。一度、見ていただけると魅力に気づいてもらえると思います。ぜひ楽しんでいただきたいです。
インタビュー・文=玉置晴子 撮影=阿部岳人
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