小沢としおの同名漫画を実写映画化し、問題児だらけのクラスに転入した男子高校生の熱い友情と成長を描いた青春コメディー「Gメン」が公開中。本作にて映画初主演を務める岸優太と“G組”のメンバーを演じた森本慎太郎に役どころや撮影エピソードなどを聞いた。
ヤンキー系作品の出演は一つの夢だった
「ナンバMG5」などで知られる小沢としおのヤンキー青春漫画を原作に、青春を駆け抜ける男子高校生たちを描いた映画「Gメン」。本作が映画初主演となる岸優太と、ドラマ「ナンバMG5」(2022年フジテレビ系)にも参加していた森本慎太郎は、以前よりヤンキー系の作品に憧れていたという。
岸:僕たちはリアルヤンキー世代ではないし、実際に会ったら怖いのかもしれないけど、やっぱり映画やドラマ、アニメなんかで見ると、カッコいいなと思いますよね。そういう意味での憧れがあったので、この作品に出演できるとなったときはうれしかったです。
森本:僕は昔から「疾風伝説 特攻の拓」や「ろくでなしBLUES」などのヤンキー漫画が大好きで。小学生のときに見た小栗旬さん主演の「クローズZERO」シリーズ(2007年ほか)にも憧れていましたし、そういった作品に出るのは一つの夢でもあったので、今回のお話をいただいたときは「やった!」という感じでした。
主人公の勝太は岸そのもの
岸が演じる主人公・門松勝太は、ウワサのモテモテ男子校に転入するも、“校内の肥だめ”とされる問題児だらけの“G組”所属に。それでも何事にも全力で、時に空回りすることもあるが、前向きでポジティブなキャラクターだ。
森本:勝太は岸そのものだよね。ビジュアルにしても、中身にしても、漫画から飛び出てきたのかと思うぐらいピッタリだと思います。今回の撮影では、アドリブのシーンも多かったんですけど、そのときも“岸=勝太”という感じだったので、岸のいいところと勝太のいいところが重なって、勝太というキャラクターがより面白くなったし、輝いていると思います。
岸:確かに、それは自分的にもあって。撮影中は、どこから自分なのか、どこから勝太なのかが分からないような状態に陥りました。
一方、森本が演じたのは、“G組”一の老け顔で、中身も昭和気質の梅田真大。見た目は怖いが、仲間思いのムードメーカーでもある。
岸:慎ちゃん(森本)は、普段から“いぶし銀”というか、男くさいところがあるので、そこは梅田に重なるのかなと思いました。「だが、情熱はある」(2023年日本テレビ系)を見て、憑依型の俳優さんだと思いましたし。そこは慎ちゃんの技で、まさに梅田そのまま、完璧にハマっていたと思います。
森本:ありがとう(笑)。自分では普段はツッコミじゃないのに、たまにツッコんだりするところは似ているのかなとは思います。
岸:あと、想像以上にビジュアルがなじんでいたよね(笑)。最初、原作を読んだときに、梅田のキャラクターを再現するのは一番難しそうだなと思っていて。だから、慎ちゃんが梅田の扮装で現れたときには、別の役者さんなのかと思って、「おはようございます」といった感じで、他人行儀なあいさつをしてしまいました(笑)。