ねたみ、怒り、見返してやる、見てろよ…負の感情が己を突き動かす
――野田さんの原動力になっているものはなんですか?
僕だけじゃなく、今日出演されている方全員に共通して言えるのは、「明るい感情ではなさそうだ」ということですよね(笑)。すごくざっくりしていますが、みんな同じ原動力なのかな。ねたみ、怒り、見返してやる、見てろよ、そんな負のオーラをみんなから感じますね。原動力ってそこから湧き上がっている気がします。
――野田さんの経歴を見ると、若くしてお笑いデビューし、「R-1ぐらんぷり2020」「M-1グランプリ2020」で優勝するなど一見順風満帆に見えますが、それでも負の感情が?
僕は結構愛されなかったので…。マヂカルラブリーなんか特に吉本に愛されなかったですね。まず、養成所に入っていないというのもあって同期がいなくて。みんなが同期ライブとかをやっている中、ずっと仲間がいなかったんですね。外から来たやつみたいな扱いで、「M-1グランプリ」で準決勝とか行っても、一度も新宿の「ルミネtheよしもと」に呼ばれないんですよ。
最終的に大宮の「ラクーンよしもと劇場」に行ってこいと言われて、その中でもAチーム・Bチームと分かれていて、最下層の方に入れられて…とやってきたので、負の感情の塊でした。そんな中で、「見とけよ」と思ったのがゲームでしたね。楽屋でずっと誰とも話さずゲームを作っていて変人扱いだったんですけど、その間も「見とけよこのゲーム。いつか爆発するからな」と思いながら作っていました。
――今後新たに挑戦してみたいことはありますか?
これもまた派生になってくるかもしれないのですが、「マッチョ飯」は作ってみたいなと思っています。この前「マッチョたこ焼き」を作ったんです。マッチョには、タコはヘルシーで良いんですけど、粉が駄目なので、これを何かに置き換えたらいいなというので卵白を使ったんですよ。そしたらすごくうまくて。
こういった開発をするのはすごく楽しいなって。実はマッチョ向けのご飯でもおいしいものはあるのではないかと、研究してみたい気持ちがあります。なかなか時間がないんですけどね。
――最後に、番組の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
“二足のわらじ”って言うと、お笑いがブレている人たちなんじゃないかと思われがちな気がするのですが、みんなすごく戦っていて、お笑いを続けるために頑張っているんだということが伝わればうれしいです。リアルなエピソードが聞けるので、すごく見応えがあると思います。また、おたけの家庭事情にも注目してください。