コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“身長の高い女の子”が“好意を寄せる男の先輩”にヤキモチを焼く様子を描いた漫画『高身長後輩♀と低身長先輩♂が恋愛に発展するまで 海水浴編』をピックアップ。
作者である漫画家の稲葉白さんが、2023月7月5日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2.1万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では稲葉白さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
低身長先輩に女性の影…
物語の主人公は高校1年生で身長183cmの女性・大原。ある日、大原が女友達と3人で海水浴に出かけると、そこには思いを寄せる相手、低身長先輩(小枝)の姿が。大原は照れながら「…こんなとこで偶然っスね」と、お腹を“ぎゅ”と隠しながら話しかける。
小枝はお腹を押さえる彼女の様子を見て「腹痛いの？」と心配するが、先輩が好きなことを知っている大原の友達は「こいつ昨日食べ過ぎたから気にしてんスよ」「先輩にお腹見られるの」とからかい、大原に“高身長ローキック”をかまされる。
その後大原はお腹を凹ませながら「先輩何してるんスか？」「男ばっかで海とか寂しいっスね」とからかうと、小枝は「男だけとは言ってないだろ」と予想外の返答が。「…へぇそうなんスね」と言ってフリーズする大原を見かねた女友達は、「…なあ、あの先輩私より小さいくせに女連れらしいぞ」「何とかしねーとな」「距離を縮めてあげよう」と、大原を小枝の方向に向かって思いっきり“どーん！”と押す。
すると、2人の身長差により後輩の胸に先輩の顔が思いっきり当たってしまう。顔を真っ赤にして倒れこむ小枝に対して、大原は「す…すみません 先輩大丈夫っスか」と手を差し伸べた後、「…じゃあ 女子と楽しんで」と言ってその場を去ろうとする。
そこへ突然現れたのは小枝の妹。そして大原が「先輩…女の子って妹ちゃんですか」と詰め寄ると、見栄を張っていた先輩はたじろぐ。しかしその直後、勘違いしていた大原は、「なーんだ」とふいに安心したような笑顔を見せるのだった――。
本作に対してネット上では、「早く付き合ってほしい！」「尊い…」「甘酸っぱくてキュンキュンする」「大原さんの態度や仕草がかわいすぎる」などコメントが寄せられている。
お気に入りのシーンは「お腹を凹ましているシーン」
――『高身長後輩♀と低身長先輩♂が恋愛に発展するまで 海水浴編』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
『高身長後輩♀と低身長先輩♂が恋愛に発展するまで』は初めてSNSを意識して描いた個人出版をしている漫画で、タイムラインでひと目見ただけでもわかりやすい関係性や内容を目指しています。SNSではその時期に合った漫画が広まりやすいので、この回は夏を意識して描きました。
――本作では、後輩の大原が一喜一憂する姿がとてもキュートで印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。
この漫画は続きものですが、なるべく1話だけでも読めるようにしています。大原は高身長でクールで上から目線な後輩でありながら、いつも油断してポーカーフェイスが崩れてしまう女の子です。そのギャップを楽しんで頂ければと思います。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
海水浴編では、先輩の前ではお腹を凹ましているシーンがお気に入りです。人目を気にしてお腹を凹ますって誰もがやると思いますが、その姿を絵にした漫画はなかなか珍しいのではないでしょうか。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？
日常の普通の出来事に「身長差」があるだけでいつもとは違った事が起きたりするので、普通に過ごしている時に突然ストーリーを思いつく事が多いです。
――稲葉白さんの作品は人物描写がとても丁寧な印象で、キャラクターの表情からその時々の感情が伝わってきました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？
ヒロインの大原はクールな性格で、他のキャラより瞳を暗めに描いているのですが、感情によって瞳の明るさを変えたりしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
この作品は海外の方からも時々コメントを頂きます。恐らく字が読めなくても「身長差」というものが絵だけでも伝わるからだと思います。海外に向けて電子書籍で英語版なども出してみようと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
2023年9月に5巻を発売しましたが、4巻を発売したのは2年前でした……今後は更新ペースを上げる予定です。よろしくお願いいたします！
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
