俳優の竹野内豊が10月28日、都内で行われた映画「唄う六人の女」公開記念舞台あいさつに、ダブル主演の山田孝之、共演のアオイヤマダ、萩原みのり、桃果、武田玲奈、メガホンをとった石橋義正監督とともに登壇した。
竹野内&山田が共演の感想を語る
車の事故で、ある美しい村に迷い込んだ萱島森一郎(竹野内)と宇和島凌(山田)が、村に住む美しくも奇妙な6人の女たちに翻弄(ほんろう)されていくサスペンススリラーである本作で、映画「太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-」(2011年公開)以来の共演となった竹野内と山田。
今回共演した感想を求められると、竹野内は「当時から同じ世代の役者さんの中でもちょっと…空気感が違ったので、今回、久々にご一緒してさらに研ぎ澄まされていて、いい意味で動物的な感じで、見ていて面白かったです」と答える。
一方、山田は「今回はバチバチな関係性なので、話すというよりも僕は現場の森の中で動植物とかを愛でている竹野内さんを見て癒やされていましたね」とにっこり。
これに竹野内が「ちょっと記憶にないです(笑)」と苦笑すると、山田は「写真を撮られたり、木とかコケをいとおしそうに見ていたので、それを僕とか水川(あさみ)はいとおしそうに見ていました。ヘビを捕まえたりしていましたよね。少年のように『ほら、捕まえたよ!』って」と回顧し、竹野内は当時を思い出した。
自然の力が竹野内の頭皮に変化をもたらす
また、アオイが「ある日、ヘアメークさんにメークをされていて、急に頭皮を揉まれて『若いから動くわ』って言われて、『竹野内さんは1mmも動かへんで。でも、美山町に入ったら動くねん』って言われたんです」とエピソードを明かす。
すると、竹野内は「本当なんですよ!」と目を輝かせ、「朝、ヘアメークさんに『あれ? 竹野内さん、今日、頭皮が柔らかいですよ』って言われて、自分で触ったら本当に柔らかくなっていて(笑)。やっぱり、そういう自然の力があったんでしょうね」とコメント。
東京に戻ったら、また頭皮が硬くなったそうで「いろいろなものが飛んでいるんでしょうね。電波だったり、体によくないものが」としみじみと語った。
最後に、PRコメントを求められた竹野内は「この作品は人間社会だけではなくて、生命そのものに目を向けようとしている映画だと思います。と同時に人間を生き物としてさまざまな視点で監督が映し出してくださっていると思うので、感じ方は人さまざまだと思うんですけど、議論することに大きな意味があると思いますので、最後まで楽しんでいっていただけたらと思います」とアピールした。
◆取材・文=風間直人
https://www.six-singing-women.jp/
■映画「唄う六人の女」公式インスタグラム
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