山田裕貴が松本潤との撮影エピソードを明かす「“やっと頼ってくれた”っていう感じですごくうれしかった」<どうする家康>
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45、NHK総合ほか)の第43回「関ヶ原の戦い」が11月12日に放送された。古沢良太が脚本を務める同ドラマは、誰もが知る徳川家康の人生を新たな視点で描く、一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。
WEBザテレビジョンでは、同ドラマで家康(松本)に仕える徳川四天王の一人、本多忠勝(平八郎)を演じている山田裕貴にインタビュー。取材日の翌日にクランクアップを迎えるということで、クランクアップを控えた今の気持ちや、特に印象に残っているシーン、松本との撮影エピソードなどを語ってもらった。
“明日なのにどうしよう”って思っています
――いよいよ明日クランクアップですが、今の気持ちをお聞かせください。
今リハをやってきたんですけど、これまでで一番気持ちがつながっていなくて、“明日なのにどうしよう”って思っています。いつも本番になれば何か降りてきてスイッチが入るので、大丈夫だと思うんですけど…。
多分今、自分が武士としてまだ戦っていたい気持ちと、引き際だから引いていかなくてはいけないという気持ちと、グルグルしていて…。
僕は引き際をわかっている武士の方がかっこいいと思っているんですけど、殿(家康)に言われたことに感化されて、“もっと戦いたい”っていう武士としての部分とすごい戦っていて…。だからよくわかんなくなっちゃっているのか、正直わからないんですけど。今はこんな状態です(笑)。
殿を見つめるまなざしにはこだわりました
――忠勝を演じるうえでこだわったことや努力したことはありますか?
身に着けている衣装を見つめてみて、忠勝は何か助けてもらったものに対してものすごく敬意を持っている人だと感じました。
例えば、かぶとに鹿のツノがついているのは、戦で逃げていて道に迷ってしまったときに、鹿に導いてもらったことから、鹿のツノをかぶとにつけていると言われていますし。
肖像画にある数珠で言えば、自分が失った人も自分が殺した人も、全部背負って戦うっていう意味合いであの数珠をつけているらしく、そういう部分から忠勝はそこまで人のことを背負う人なんだと思い、そういう人であることを第1回からずっと頭に置いて演じていました。
また忠勝はものすごく繊細でいろんな人の気持ちが分かる人なんだろうなって思っていたので、自分がせりふを発していないときでも殿を見つめるまなざしにはこだわりました。