岡田准一、“因縁”の石田三成役に「『嫌われてないかな』という思いがありました」
巨匠・原田眞人監督のメガホン、岡田准一の主演で8月26日(土)に全国公開される映画「関ヶ原」の舞台あいさつが、福岡のT・ジョイ博多にて行われ、岡田、平岳大、そして原田監督が登壇した。
公開まであと1カ月を切り、公開へ向けて盛り上がる中、岡田らの登場で満席の会場に黄色い歓声が一気にこだまする。
石田光成役の岡田は「皆さん、こんにちは。T・ジョイ博多へようこそ! 本日この場で『関ヶ原』を見ていただけるとのことで、(満席の会場に)皆さん期待していただいているのがすごく伝わってまいります。今日は来ていただいてありがとうございます。楽しんで行ってください」と座長としてビシッとあいさつ。
続けて「皆さん、こんにちは。石田三成を支える島左近という役を演じさせていただきました。今日はどうもありがとうございます!」(平)、「九州はことしいろいろなことがあって大変だったと思いますが、この作品を見ていただいてつらい思いや苦しい思いを吹き飛ばしてもらって、8月26日の公開に向けてぜひとも応援してください」(原田監督)と、それぞれ感謝を込めてあいさつした。
今回の役のオファーを受け、岡田は「『ついに来たか』という気持ちでした。前の作品で…(笑)。もう言っちゃいますけど黒田官兵衛を演じていた時に、田中圭くん演じる三成とやり合っていたので、演じるに当たって、三成公に『嫌われてないかな』という思いがありました。
演じるときに役柄に好かれたいと思ってやっているので、三成公のお墓参りをして三成公に喜んでいただける三成像を作っていきますと約束して演じました」と明かす。
一方、平は「島左近を演じるに当たって年齢も違うので不安でしたが監督からいろいろとヒントを頂いて、顔に傷を作ったり髪の毛など外見から役作りをしたりして内面を作っていきました」と役作りについて語った。
岡田のキャスティングについて、原田監督は「この作品は岡田准一さんが三成を演じてくれたことが要だったと思います。
僕自身も60歳を越えてから三成を理解できるようになって、司馬先生の原作にほれ直したところもあるので、自分がこれまで映画を作ってきた経験則と、岡田さんが黒田官兵衛を見事に演じ切った歴史の流れがあって、そのタイミングが重要だったと思います」と起用のポイントを明かした。
見応え十分の合戦の撮影で苦労したことについて、平は「島左近はきれいな剣さばきの合戦というよりは、殴り合いのような命と命のぶつかり合いのような戦いだったので、その迫力ですね。見ていただけると迫力が伝わると思います」と力を込める。
原田監督も「合戦シーンはすごくこだわりましたね。黒澤明監督の『七人の侍』に追いつこう、少しでも近くに行こうという気持ちがありました。
僕自身50~60年代の歴史スペクタクルなど素晴らしいものをたくさん見て育ったことから影響を受けたり、『ラストサムライ』に出演した時に、こういうものを撮りたいなと思った映像を作りました」と、こだわりを披露。
最後に、岡田は「関ヶ原は福岡の武将が尽力した歴史があるとのことなので、映画『関ヶ原』ぜひここ福岡から盛り上げていってくださったらうれしいなと思います。どうぞとくとご覧あれ!ありがとうございました」と、アピールした。