“プリンス・オブ・ハリウッド”初来日で話題沸騰のティモシー・シャラメとは？世界を魅了する新世代スター俳優
「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(12月8日劇場公開)の主演を務めるティモシー・シャラメ。11月に都内で開催された本映画のイベントには1200人のファンが集まり大きな話題となった。“プリンス・オブ・ハリウッド”とも称される新世代のスター俳優・ティモシーの軌跡を振り返る。
「君の名前で僕を呼んで」で世界的ブレイク
ティモシーは1995年12月28日にニューヨークのマンハッタンで、ロシア系ユダヤ人、オーストリア系ユダヤ人のルーツを持つ母とフランスやイギリスのルーツをもつ父の間に生まれた。姉ポーリーンも女優として活躍しているほか、親戚には監督ロッドマン・フレンダーや脚本家ハロルド・フレンダーもいて、芸能一家といえる。
そんなシャラメは名門ラガーディア芸術高校を卒業。そこで同級生だったアンセル・エルゴートとは俳優仲間として仲良くしているそう。コマーシャルや「HOMELAND」や「救命医ハンク セレブ診療ファイル」などのドラマシリーズで経験を積み始めたティモシーは2014年にアンセル主演の「ステイ・コネクテッド～つながりたい僕らの世界」で映画デビュー。さらに「インターステラー」と続けて大作映画出演を果たした後、「マイ・ビューティフル・デイズ」などのインディーズ映画で実績を積む。
そんな彼は「君の名前で僕を呼んで」の出演を機に、世界的スターとして知られるように。社会現象となるほど旋風を巻き起こした本作で、アーミー・ハマー演じる24歳の青年オリヴァーに恋心を抱く17歳の青年エリオを演じたティモシーはその演技が高く評価され、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされる快挙を達成。その他、数々の栄誉ある賞を総なめにしてスター俳優としての地位を確固たるものにした。
プリンス・オブ・ハリウッドとして引っ張りだこ
儚さと高貴さを兼ね備えたティモシーはそのオーラで世界を魅了。ハリウッドからもラブコールが絶えずシアーシャ・ローナン主演、グレタ・ガーウィグ監督作「レディ・バード」やスティーヴ・カレル主演、ブラッド・ピット製作の「ビューティフル・ボーイ」など話題作に続けて出演し代表作を増やしていく。
ティモシーの強みはいかなるジャンルにもピタリとはまること。2019年には「キング」「ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語」「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」と全く異なる作風の映画で存在感を発揮。そしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF超大作「DUNE/デューン 砂の惑星」で堂々主演を務める。
そして2021年には「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(ディズニープラスで配信中)でウェス・アンダーソン監督作デビュー。個性豊かなジャーナリストたちが集う「フレンチ・ディスパッチ」誌の最後の物語集を描く本作にはビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンドなど豪華俳優が集結。ティモシーは学生運動のリーダー、ゼフィレッリ・B役を演じた。
大人になり切れない繊細で衝動的な文化系の学生役はティモシーにぴったり。くしゃくしゃの髪型にひげを生やし、ペンを咥えてマニフェストを考える姿は一度見たら目に焼き付いて離れないほど。他にもスーツでのチェスシーンはじめティモシーのお洒落さが堪能できるほかフランシスとのバスシーンやベッドシーンなど、他ではなかなか見ることのできないティモシーを味わえる。
アンダーソン監督は気に入った俳優を何度も使うことが多いタイプ。ウェス作品常連俳優として知られる俳優にはオーウェン・ウィルソンやトム・ハンクスなど錚々たる豪華俳優が揃っている。そんなウェス・アンダーソン監督作品に仲間入りを果たしたティモシーは「いろいろな意味でこれまでとまったく違う経験だった」と話し、またひとつ役者として成長した姿を見せてくれた。
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発売日： 2005/06/08
