関口メンディーが憎らしさ満点の好演
孔明は、活動休止中のイースト・サウスの2人、ベースの南房(休日課長)とギターの東山(石崎ひゅーい)がケイジのゴーストライターをしていることをつかんだ。
一方、ケイジは英子たちの仲間入りしていたKABE太人(宮世琉弥)の引き抜きを画策。孔明はそれを見越していて、KABE太人に「一役買っていただきたい」と話していた。KABE太人は、それで一度は断ったものの、ケイジが先輩ラッパーのダイナー(渡辺大知)を使った揺さぶりをかけたことで孔明と言い争いになり、ケイジ陣営に寝返りの様相を見せた。果たして、どこまでが孔明の計略なのか…。
それにしても、ケイジを演じる関口メンディーのヴィラン(悪役)ぶりがすごい。筋骨隆々な体で超ミニ短パンのファッション性もすごいのだが、孔明や小林の前での高笑いに始まり、大手広告代理店を営む父親の権力と財力を武器にした立ち回り、イースト・サウスを始めとする周囲の人々への高慢な態度など、憎らしい気持ちが沸々と湧いてくる。
SNSには「前園ケイジがちゃんとラスボスしてて良いね」「前園ケイジ存在感ありすぎ」「ケイジ卑怯やな」といった声が上がった。
ラストで、ケイジはさらに、父親の会社の系列らしき不動産会社の社員をBBラウンジに送り込み、立ち退きを迫った。その場は、孔明が「借地借家法」をたてに追い払ったが、それでケイジの手がゆるむはずはない。
三国志のなかのエピソード、赤壁の戦いでは“東南の風”が鍵となる。本ドラマでは東南=イースト・サウスの2人が風を巻き起こすのか。次回、11月29日(水)の放送が最終回となる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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