自分の正体を知った誠司の決意
バスの中と同時に描かれた葵亭での梅雨美(桜井ユキ)への取材。梅雨美は勇太の恋人で、5年前に「2年待ってほしい」と言われて以来、連絡もいっさいとれなくなったが待ち続けていた。その梅雨美により勇太が警察官だったことが明かされ、蜜谷がさらに詳しく過去を語った。
東京のある警察署に配属されていた勇太は、6年前に警察幹部の汚職を偶然見つけ、公にしようと動いていた。だが、上層部の圧力で勇太が汚職の張本人として秘密裏に処分されることに。そこで蜜谷が勇太に関する警視庁の情報を消し、“勝呂寺誠二”としてアネモネに潜入させた。1~2年の任務で警察官に戻す予定だったが、情報がアネモネに漏れていたことで難しい状況になり、長引いてしまっているのだと。
ただ、その間にミズキに信頼されるようになっていた誠司は、この日の夜に行われる大きな取引の中心人物になり、アネモネを壊滅させるチャンスが巡ってきていた。その前夜、第1話冒頭にあった殺人事件が起き、誠司は記憶を失い、逃亡犯となったというわけだ。
バスには亡き妻の墓参りのため偶然にも時生が乗り込んでおり、誠司が記憶を失っていることを知らないまま、梅雨美を待たせていることを訴えかけた。SNSには梅雨美との再会を願う声が上がる一方で、TVer限定で配信されている前日譚で誠司とミズキが和やかな様子を見せていたこともあって「ミズキどうするのかな」「ミズキも救ってやって」「ミズキのこと考えると切ない」とミズキへの注目度も上昇。
ラストでは、誠司が「アネモネを壊滅させる」と言ったあとに銃声が響く展開となった。次回はミズキの動向も鍵となりそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部