松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の最終回「神の君へ」が12月17日に放送された。家康(松本)自ら率いる徳川軍との最後の戦いに敗れ、気高く散った茶々(北川景子)の壮絶なラストに大きな注目が集まった。(以下、ネタバレがあります)
茶々、覚悟を決める
誰もが知る戦国武将・徳川家康の人生を、一人の弱き若者の成長物語として描いてきた「どうする家康」。最終回となる第48回では、最後まで戦う覚悟を決めた秀頼(作間龍斗)と茶々、そして乱世を終える覚悟で自ら前線に立った家康それぞれが決戦に臨む様子が描かれた。
秀頼が「ともに乱世の夢を見ようぞ!」と吠え、茶々が「ともに行こうぞ、家康!」と覚悟を決めた最終決戦だったが、豊臣が天下を奪取することはかなわなかった。炎に包まれた天守で秀頼と茶々は覚悟を決め、泣きじゃくる千姫(原菜乃華)を逃がした。
「茶々は、ようやりました」
初めに秀頼が腹を斬り、その鮮血を体に受けながら「見事であった」と亡骸をねぎらった茶々。最後まで命運を共にした武士たちも果て、ひとり残ると「日ノ本か…つまらぬ国になるであろう」「おのれの夢と野心のためになりふりかまわず力のみを信じて戦い抜く! かつてこの国の荒れ野を駆け巡った者たちは、もう現れまい」と、乱世の終焉を惜しんだ。そしてふっと天を仰いでほほ笑み「茶々は、ようやりました」。語りかけるように潔く散った――。