コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、奥田 薫さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「おもしれー女はときめかない」だ。12月20日時点で2.9万いいねがつく反響があり話題となっている。今回は作者の奥田 薫さんに制作の背景を伺った。
新感覚!今までにないキャラにハマっていく人続出
主人公の夢路まさおは、入学式で四ノ宮小春と出会うまではごく普通の男子高校生だった。小春に一目ぼれをしたまさおだが、実は恋愛経験ゼロ。どうアピールしたらいいか分からず妹にアドバイスを求めた。妹からのアドバイスはあるキャラクターの夢小説。それに感銘を受けたまさおは「俺様男子」を参考に小春へアピールすることを決めたのだ。
早速、小春に向かって「つくづくおもしれー女だな…気に入った。お前…俺の犬になれよ」と夢小説で学んだフレーズを使ってアピールをはじめるまさお。しかし、小春には無視をされたり「かっこわる…」と拒絶されてしまう。思わずショックで気絶してしまうまさおだが、その後も夢小説を参考にし続けた。
翌日、まさおに付きまとわれて迷惑をした小春が「いったい何が目的で私に付きまとうのよーっ!」と怒りを露わにする。それに対し、まさおは「好きだから付き合いたいと思って…る?」と素直に想い伝えた。「俺様男子」から一変、素直な態度をとるまさおに思わず小春も顔が赤くなって……。
よくある俺様男子×ヒロインの設定とはちょっと違う角度での恋愛ラブコメディ。夢小説で学んだ台詞で空回りしている主人公まさおと、小春のかけ合いは思わず声を出して笑ってしまうほど面白い。どこか憎めないまさおのキャラクターが見どころ。読み進めていくと、どんどんまさおの沼にハマっていくこと間違いなしの作品だ。
実際に作品を読んだ人からは「神作品」「めっちゃ面白くて一気読みしました」「全人類読んで」「こんなおもしれぇ漫画…もっと早めに知りたかった」など、絶賛の声が後を絶たない。
今回は、漫画の作者・奥田 薫さんに作品ができあがるまでの話を伺った。
読めば読むほどクセになる! 作者・奥田 薫さんの創作背景とこだわり
――「おもしれー女はときめかない」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
実は私自身がいわゆる「俺様男子」にイラッとくるタイプで…。それがきっかけで俺様男子をズバズバ辛辣に切っていくギャグとかどうでしょう?というところから企画を練っていきました。その後打ち合わせを重ねて、最終的にポンコツ夢男子×ポンコツ女子のラブコメに落ちつきました。
――「おもしれー女はときめかない」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
オタクとしての解像度は高くありたいなと意識して、自分自身と担当さんの経験からオタクあるあるを詰め込みました。夢小説に限らず、古のオタクの方にはどこかしら共感していただけるところがあるんじゃないかと思います。あとは「優しい世界」を第一に、特に主人公のまさおはみんなが見守りたくなるようなキャラクターになるよう心がけました。
――同作をXで投稿され、多くの反響がある中で読者からの印象に残ったコメントなどがあればお教えください。
作品のノリに合わせて「おもしれー漫画…」というような俺様風のコメントをいただくことが多くて面白かったです(笑)
――奥田 薫さんが漫画を描くうえで大切にしていることがあればお教えください。
どんなに悲しいことや辛いことがあっても、くだらなすぎてつい吹き出してしまう、その漫画を読んでいる時は笑って元気になる。私もギャグ漫画にそうやって何度も救われたので、そんな作品が自分も描けたらなと思います。
――奥田 薫さんの今後の展望や目標をお教えください。
もっとたくさんの方に作品を読んでいただきたいです!今回は残念ながら完結後のバズりだったので、今度は連載中に…!
――最後に奥田 薫さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも応援していただきありがとうございます。これからも皆さんに楽しんでいただける作品を作っていけるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします!