ももいろクローバーZのライブ「ももいろクリスマス2023 PLAYERS」が12月23日・24日にさいたまスーパーアリーナにて開催された。ライブではサプライズで「ももクロ春の一大事2024」が京都府亀岡市で開催されることや、7thアルバム「イドラ」が2024年5月8日(水)にリリースされることが発表となった。
4年ぶりの声出し解禁となった「ももクリ」
ももいろクローバーZの3大ライブのひとつとして開催されている毎冬恒例のクリスマスライブ「ももいろクリスマス」、通称「ももクリ」。今回は、4年ぶりに声出し解禁となり、ABEMA PPV ONLINE LIVEにて独占生配信された。
今回のテーマ「PLAYERS」には、今年結成15周年を迎え、ソロとしても活動の幅を広げる中でも、4人が揃った時にはそれぞれが【PLAYER】として、絶妙なバランスでももクロを演じているという意味が込められているほか、4つの【LAYER(層)】が重なることで、最強の【PLAYER】になるという意味も込められている。そして、今回のステージを飾る巨大な歯車とその周りに噛み合う4つの歯車は、メンバー4人(4つの歯車)が、世の中やモノノフ達(ももクロファンの総称)を動かしているという暗示となっていた。
まだ明るい15時30分スタートとなったこの日のライブは、恒例のVTRからスタート。表情を変える4人のアップが次々と映し出され、「その表情や眼差し、仕草に、私達はたくさんの夢を見る…ももいろクリスマス2023 PLAYERS」というナレーターによるタイトルコールを経て、加藤いづみとゴスペルシンガーズによる「WE WISH A MERRY CHRISTMAS」でライブの幕が開ける。
そして、「PRIDE」のテーマに乗って、ももクロの4人がゴージャスなガウンを羽織り、順番に高台に登場。選手入場を想起させるレニー・ハートによるメンバー紹介、ストロボのような照明と炎や音玉など特効の演出で、会場のテンションも一気に高まってゆく。
ガウンを脱ぎ、ブラックとゴールドを基調としたドレス衣装の4人がステージに降りてくると、1曲目は「momo」でスタート。打ち込みサウンドが印象的な楽曲だが、今回は、DMB(ダウンタウンももクロバンド)によるバンドサウンドにリアレンジ。イントロから鳴り響くギターの音色も印象的だ。そして、間奏では、最初は様子を伺っていたモノノフの「ウリャオイ」コールも加わり、玉井の落ちサビが会場に響き渡る。今日は特別な夜になると予感させるライブの始まりとなった。
数年ぶりに披露する曲で古参ファン歓喜
続く、2曲目は「LOST CHILD」。最近のライブではほとんど歌われていなかったこの曲に、イントロからレーザーと照明のド派手な演出も加わり、特別感はさらに増してゆく。そして、3曲目、バンドサウンド全開の「Re:volution」では、ももクロとDMBの一体感がビシビシと伝わる。レーザーや炎の演出も加わり、一瞬、クリスマスライブだということを忘れ、ライブハウスのような熱気に包まれたところで、ゴスペルシンガーズを従えて「L.O.V.E」、そして、「PLAY!」へ。
ここで、会場は一気に優しさ溢れるホームパーティー会場のような雰囲気に一変。途中、メンバーがトロッコに乗って、センターステージへと移動すると、最初のMCパートに。このMCパートでは、恒例の1人ずつの自己紹介を展開。生配信を視聴しているモノノフに向けて、4人がカメラ目線でメッセージを送った。
そして、そのままセンターステージで次のブロックへ。まずは、今年発表された「誓い未来」。今年後半のライブやイベント、歌番組などでもたくさん歌われて来たももクロの新たな代表曲、ライブ定番曲になるであろう1曲。続いては、イントロが流れた瞬間に古参ファンが沸いた「ゲッダーン!」。モノノフのコールや掛け声が加わることで完成するライブ曲だ。数年ぶりに披露したとは思えないほどの会場の一体感。どの曲が来ても全力で応えてやるといったモノノフの気概を感じた瞬間でもあった。
続く「ショービズ」では、再びトロッコに乗って、メインステージへと移動。そこからは、ゴスペルシンガーズとのコラボによる、今回の「ももクリ」オリジナルアレンジの「BLAST!」と「HAND」の2曲を披露。モノノフのコールが加わることで一体感が増した「BLAST!」とモノノフのクラップが加わることで多幸感が増した「HAND」。この2曲は、今年の「ももクリ」のハイライトのひとつであった。
キングレコード
発売日: 2024/05/08